オレンジの花と水

ブログ初心者の日記風よみもの

インドネシアの携帯電話

 最近、携帯料金が下がったらしい。

 

各社の料金をざっと比較してみるが、サービス内容や料金などを見る限りではどれも同じように見える。

格安携帯電話もあるが、「安いなあ」と思うプランをよく見ると、電話料金は別だという設定だったりする。

本来あったサービスをやめて価格を下げたら、「料金が下がった」ことにならない気もする。

 

携帯「電話」なのだから、通話ができない(あるいは高額)なのは本末転倒と思うが、通話目的で使用しない人もいるので、通話を主眼としないプランもあるわけですねえ。

もはや、目指しているところが違う。

 

大手から格安まで各社のプランをちょいちょい見ているが、「これだ!」というプランがない。

(決定的に良いプランがあったら、皆さん殺到していますよね)。

周りの友人に聞いても、

「それほど使わないが、比較検討が面倒だし、高いのを我慢して今の契約を続けている」

という人が多い。確かに、普通の会社員だったら50GBも使っている暇はないですよね…。

 

インドネシアで使っていた携帯会社はTelkomselという会社だった。

国内に携帯会社は数社あるのだが、自分の職場で仕事用に契約していた携帯電話はこれだった。

職場から携帯本体も貸与されたが、私は現地で携帯電話を購入し、それを使っていた。

同僚の中には、「仕事ではTelkomsel、プライベートでは某社」と携帯電話会社を使い分けている人もいた。

 

(もし、この記事を読んでいる人の中にこれからインドネシア勤務を予定している人がいたら、現地で携帯電話をどうするかの参考にしてください。)

 

私は携帯にはそれほどのこだわりはない。

なので、プライベートでもTelkomselのSIMを買い、仕事用SIMと私用SIMの2枚を一台の端末に入れて使用していた。

重い携帯電話を2台持つわずらわしさからは解放されたが、一台の携帯に公私両方のSIMが入っていると、うっかり自分の個人用SIMの方で仕事の連絡を発信してしまったり、その逆をやっちゃったり。

発信する前によく確認すればいいんだが、急いでいるとそんなことをやってしまう。

慎重な性格の人ならいいかもしれんが、私みたいな慌て者には2枚使いはおススメではありません。

 

で、プライベートの方の携帯料金をどうやって支払うか。

銀行口座からの引き落としもありますが、それはちょっと嫌でした。

間違って引き落としをされたとき、戻入手続きが面倒そうじゃないですか。(インドネシア語で交渉できるくらいの語学力があれば、こんな心配無用ですが)。

それに、いつかはインドネシアを去るので、使う分だけ毎回チャージする方が楽。

なので使う分だけ支払うプリペイド方式にしていました。

 

どれくらいの頻度でいくらくらいチャージをしていたかと言うと。

基本は1か月ごとに約1,000円チャージしてました。

 

まずは携帯電話会社Telkomselのアプリをダウンロードしておく。

それを見れば「1か月プランをいつ買った」とか、「もうすぐデポジットがなくなるぞ」というのが分かりますよね。

プラン終了日が迫ってきたら、銀行ATM、コンビニ、ネット等で、100,000ルピアくらいをチャージしておく。

約1,000円と言いましたが、100,000ルピアという赤いお札は、日本円にすると748円くらい。

SIMカードも一枚あたりそれくらいの価格だった記憶がある。だから約1,000円でSIMを買い、毎月750円くらいをチャージする感じでした。

 

チャージ後、Telkomsel社のアプリを見て、「今月はどれにしようかな」とプランを選ぶ。

プランには「ネットヘビーユーザー」プランとか、「動画中心プラン」とか「夜間利用中心プラン」とか「ローミング」とかいろいろあるわけです。

私は「コンボプラン」の中からいつも選んでいました。

(あ、ちなみにアプリはインドネシア語と英語表記の2種類から選べます。プラン名はMalam(夜間)とかインドネシア語になっていますが、インドネシア語に堪能でなくても問題ありません)。

 

コンボプランは、「通話、SMS、ネット、テレビ視聴等」がセットになっているタイプのプラン。

日本人同僚は、コンボの中でも「インドネシア語の勉強のため、テレビ視聴ががっつり入っているプラン」を選んでいる人もいました。

私は携帯でテレビを見ないので(だからインドネシア語が上達しなかったのか?)、通話やSMS、ネットが少々出来る程度(2~3GBくらい)の軽めのプランにしていました。

毎月100,000ルピアしかチャージしないので、99,700ルピアくらいのプランから選んでました。

99,700ルピアは、約746円です。

でも、これで十分生活できる程度に使えていたなあ。

 

100,000ルピアをチャージして99,700ルピアのプランを選ぶと、300ルピア余るわけですよね。

これを毎月やっていくと、気づくと1,000ルピアとか2,000ルピアが貯まっている。つまり。

ある月、100,000ルピアをチャージすると、残額は102,000ルピアになっているわけです。

そしたら、例の「コンボプラン」の中から少しお高め?のプランを試したりしてました。

 

毎月プランを変えられるので、「最近動画を見るようになった」とか、そういう生活の変化があった時には、動画たっぷりプランにすればいいわけです。

私は毎月100,000ルピアをチャージしていましたが、もっとお金がない人用?に、50,000ルピアとかのプランもあった。

そこまで安いとさすがに通話、SMS、ネットが〇〇分とプランがかなり制限されるが、携帯でゲームしたり動画視聴したりしなければ、それもありだと思います。

 

インドネシアは広大な国で、首都や大都市は日本以上に便利だが、離島や地方にはまだ携帯電話を持っていない人もいる。

銀行口座を持っていない人や収入が少ない人でも携帯電話が使えるようにする、という点で、1か月50,000ルピア(約375円)で携帯電話が利用できるシステムは良いなと思った。

 

日本へ帰ってきて、さあ携帯の契約をしよう、と思ったけれど、あまりの料金の高さに愕然とした。

それにプランがざっくり過ぎる。

1GBか20GBか、なんて選択肢が少なすぎ。

もう少しプランの幅を細かく刻んでほしい。

CMじゃないが、「日本の携帯電話料金はた、か、す、ぎ、る!」ですよ。

 

料金と関係ないが、インドネシアで携帯にまつわるこんなことがあった。

ある日、私用の方の電話が使えなくなった。(一台の端末に2枚使いだが、会社の携帯は使えた)。

チャージしているのになぜ?と思い、最寄りのTelkomselの店舗へ。

すると、パソコンで私の携帯電話利用状況を見ていた店員からこんな説明が。

 

店員「君、プリペイドだよね。プリペイドの人は料金を銀行引き落としにする、つまりポストペイドに変えれば、携帯電話が使えなくなるトラブルはなくなるよ。」

私「ん?どうしてですか?」

店員「プリペイドって、お手軽に誰でも使えるでしょ?つまり、利用者の身元が分からないわけだよ。」

私「…」

(それが何か?便利だから私はプリペイドにしているんだが?)

店員「最近、テロリストも多いじゃん?だから、利用者の身元を確認したいわけだよ。銀行口座を持っている人なら、ある程度身元保証になるし、何かあったら行方を追うことも出来るよね」

私「…」

 

テロ対策かい。

ま、それは一例であって、犯罪に携帯電話を使われることを防ぐために、こうやって外国人名義の携帯電話を取り締まっているんでしょうね。

 

会社で聞くと、私のように携帯電話が突然使えなくなった人はほかにもいた。(日本人だけだが)。

噂によると、政府はテロ防止を目的として外国人をターゲットにランダムに携帯電話を止めている、というのだが、携帯電話会社って、民間企業だよね?政府がそんなことするんですかね?

 

しばらくすると再び私用携帯電話が使えなくなった。

インドネシア人スタッフから、携帯会社へパスポートを持っていけば身分証明になると言われ、インドネシア政府から発給されたIDと両方持参した。

窓口でパスポートを見せながら、「前もこんなことがあった。どうしてくれるんだ」と言った。

窓口の店員は困ったように私の携帯をいじり、「テクニカルな問題かも」という。

いや、私も事前に結構調べたけど、携帯電話が壊れている様子はなかったぞ。

 

インドネシアでは2018年にアジア大会、2019年に大統領選挙と、国家を挙げた大きな行事が立て続けに行われた。

大きなイベントを無事に成功させるべく、警察が威信をかけてテロリストをあぶりだし、逮捕し、制圧した。

 

不思議だが、それらの行事終了後、私の携帯電話は快調に使えるようになった。

なので、私の私用電話が二度ほど使えなくなった真相は闇の中。

この一件は、いつもニコニコしていて気のいいインドネシア人の、ごっつい横顔を見たような気分になった事件でした。ま、何事もなくてよかった。