オリンピックのテレビ中継を見ていると、各国お国柄があって面白いですね。
バレーボール女子の日本VSケニア戦。
日本チームが真剣な顔でタイムアウトをしている時に、ケニア選手たちは踊っていた。
いいですなあ。アフリカらしくて(笑)。
たぶん、アフリカ全土同じような感じだと思うのだが、アフリカではダンスが基本。
音楽が鳴ったら立ち上がって踊るのがデフォルトなんである。
結婚式でも何かのセレモニーでも、音楽が鳴ったら(鳴らなくても?)踊る踊る。
私は最初戸惑ったが、沖縄出身者は「沖縄もアフリカと同じなんですよ」と言って踊っていた。
沖縄とアフリカは同じ。
妙に納得してしまった。
何かの本で読んだことがある。
ノルウェー(か、スウェーデンか北欧の国)では、「ノルウェー人はスキー板を履いて生まれてくる」と。
面白いなと思い、その話をコートジボアール人の友人ジゼルちゃんに話した。
すると彼女はうんうんとうなずいてこう言った。
「ノルウェー人がスキー板を履いて生まれてくるなら、アフリカ人は踊りながら生まれてくるよ。」
アビジャンのスーパーで買い物中、商品のありかを尋ねようと店員を探した。
品出しをしながら踊っているおばちゃん店員がいた。
「あの、すみません」
と、3度ほど声をかけたが、おばちゃんは熱を入れて踊っていたので、私の声がけも聞こえない様子。
もう、いいや…と思い、自分で商品を探したことも多々ある。
そんなことが日常茶飯事のアフリカである。
インドネシア人は歌が大好きだ。
カラオケ大好き国民のためか、アフリカと似たような現象が起きる。
コンビニで商品を買おうとすると、レジに店員がいない。
バックヤードから歌声が聞こえてくるので、誰かがいるらしい。
声をかけてみる。
「すみません、誰かいませんか?」
「すみませーん」
何度も大声を張り上げているんだが、返事はなく歌だけが聞こえる。
裏を覗いてみると、店員は何やら仕事をしながら歌を歌っている。
あなたの歌、かなり上手だが、頼むよレジ…。
品出しをしながら一人熱唱するコンビニ店員、スーパー店員もいる。
日本でやったら上司にめっちゃ怒られそうだが、ここはインドネシア。
楽しく仕事しているのだから、いいのかな?
日本のコンビニやスーパーへ行くと、店員さんがきっちり仕事をしている。
踊りながら歌いながら仕事をする店員は皆無。
さすが日本だな~と感心してしまうのである。
と同時に、我を忘れて踊っているおばちゃん店員や熱唱コンビニ店員を懐かしく思う自分もいる。