オレンジの花と水

ブログ初心者の日記風よみもの

13番

 

またまた飛行機の話で恐縮です。

飛行機の中でも、色々なことを見聞きしますよね。

 

アメリカの国内線に搭乗したときのこと。

乗り込んでくる乗客がそれぞれ席を見つけて座る間、私はおとなしく自席に座り、機内誌を読んだりカバンから本を出したりしていた。

 

どうでもいいが、私は乗り物が好きではない。

今はそうでもなくなったが、子どもの頃は車酔いがひどかった。

バスや乗用車なんぞ恐怖でしかなかった。

 

大人になって出張が多い仕事に就き、年がら年中移動するようになると、だんだん乗り物酔いをしなくなった。

飛行機も嫌いではないが、16時間以上のフライトはごめんこうむりたい。

おまけに、飛行機だとなぜか眠れないのだ。

ま、どうでもいい余談ですが。

 

「そこは私の席じゃないのかしら?」

突然、私の座席の後方でそんな声がした。

誰かが座席を間違えたようだ。

まあ、よくあることだ。

 

私はその声を背後で聞きながら、本を読み続けていた。

間違えた乗客が、正しい座席に移れば済むことだ。

 

すると、間違えて座っているらしき男性が、小さい声で何か言うのが聞こえた。

それに対して、正しいチケットを持っているらしい、先ほどの女性がまた何かを言った。

どうやら、自分の席番号を再度、彼に伝えている様子。

 

おや?

私はようやく、彼らが座席を代わっていないことに気づいた。

何が起きたんだ?

 

そう思ったのは、私だけではないらしかった。

私は本を閉じて背後を振り返り、何が起こっているのか見ようとした。

私の周りの乗客たちも、わざわざ後ろを振り返ってその2人を見た。

 

座席を間違えて座っている男性は、小さな声でまた何か言った。

声が小さすぎて全然聞き取れないのだが、彼はまだその女性の席に座り続けている。

一体どうしたというんだろう?

他人の席に座っておいて、自席へ移動したくないとは?

 

すると、正しいチケットを持っている、その中年女性がさばけた口調で言った。

「ああ、その座席は13番なのね。そういうことなのね。」

 

私が見ていると、その中年女性は巨体を揺らしながら、13番の席に自分のカバンを放り投げた。

どうやら、男性の席がその13番らしかった。

男性が自席へ移動してくれないので、彼女は交渉するのが面倒くさくなったようだった。

 

「いいわよ。じゃあ、私が13番に座るわ。」

 

男性はまた何か言い訳を口にするのだが、荷物をまとめて移動する気配はない。

その肝っ玉母さんみたいな女性は、座席を代わろうとしない男性を手で制した。

 

「大丈夫よ、座席を代わらなくても。

私は迷信深くないから。(I’m not superstitious)」

 

そこまで聞いて、私も周りの乗客も、ようやく事の次第が分かった。

女性の座席に間違えて?座っていた男性は、本当は13番の座席だったのだ。

しかし、自席の13番という数字が不吉だと思ったのか、勝手に女性の席に座っていたのだ。

 

今どき、座席の番号を気にする乗客もいるんだなあ、とちょっとビックリした事件でした。

だって、その男性はかなり若かった(どう見ても20代だった)んですよ。

(まあ、迷信深い人が必ずしも年配者とも限りませんが)

窓側とか通路側というのは好みだが、前から何番目なんてどうでもよくないですか?

数字を気にする人の感覚がよく分からん。

 

私はあまり番号を気にしない。

4だって四つ葉のクローバーがあるし、9なんてインドなら魔法の数字だ。

そう思うと、たいていの数字は単なる記号か序列だ。

 

どうでもいいが、インドネシアの高層アパートは、4階とか9階が無い建物が結構ある。

ふーん、結構みんな数字を気にするんだね。と思った記憶がある。

13が不吉な番号というのはキリスト教文化なんだろうが、またこれも文化によって避ける数が違うんでしょうね。