コロナワクチン接種が進み、少しずつ社会が動き始めようとしていますね。
そろそろ外へ行きたくなってきましたね。
「靴をきれいにしておくと、靴が自分を遠くへ連れて行ってくれる」
と聞いたので、靴の手入れは欠かさず行っています。
こんな感じの自己流でやってます。
<靴の手入れ>
毎週土曜日には、月曜日から金曜日までの一週間で履いた靴をきれいにする。
①靴ブラシ(100均で買った物でOK)で泥を払い、靴の裏もきれいに汚れを落とす。
②革靴なら(たとえ合成皮革の靴でも)靴クリームを薄く塗り、柔らかい布でつやを出しておく。
③その一週間で履いた靴は陰干しにし、湿気をとる。
④手入れした靴を靴箱にしまって終了。壊れかけた靴は処分。
あとは、必要に応じて作業してください。
例えば、洗える靴ならせっけんと靴ブラシで洗って干しておく、とかね。
最初は面倒だったが、長年やっていて習慣化したせいか、靴の手入れが好きになった。
月曜日から履いた靴は、靴箱にしまわずに土曜の朝まで玄関に出しておく。
痛むのを防ぐため、同じ靴を2日連続で履かないようにしている。
(なので、金曜日の夜が一番たくさん、玄関に靴が出ているのです)
一足ずつ手入れをしていると、靴の消耗がよくわかる。
この靴、まだ丈夫で使えるな、とか、そろそろ買い替え時かな、とか。
週末に靴の手入れをするので、月曜日の朝にはどの靴もきれいにスタンバっているわけです。
なぜこんな習慣を身につけたかというと。
その昔、出張で島根県へ行った。
島根県で仕事の打ち合わせを終了し、「では、失礼します」と私が帰りかけたその時。
「パコっ」
と妙な音がした。
ん?なんか嫌な予感…。
急に足元に違和感を覚えた。
お辞儀して会議室を出た手前、戻るのも変だ。
そのまま何食わぬ顔で去ろうと思ったところ、打ち合わせ相手の一人が追いかけてきた。
「何か落ちてますよ?もしかして、あなたのじゃないですか?」
その人の手にあったのは、なんと私のハイヒールから外れたパーツだった。
「え?私のじゃないかも…(もごもご)」
と一度はしらを切ろうとしたのが、やはり歩行に支障があることが判明。
その親切な方は笑顔になって、私の手にそれを押し付けた。
「やはりそうじゃないですか?いや~よかったよかった」
会議室を見ると、島根県側の担当者全員が会議室の入り口に出て、心配そうに見守っている。
「す、すみません!!」
後は言葉にならず、私はヒールのパーツを受け取って逃げるように去った。
なぜ、大事な時にこんなことになったかというと、やはり出張前に靴を確認しておかなかったからですよね。
当時は靴の手入れをする習慣もなく、
「出張?今そこにある靴を履いていけばいいや」
という適当な感じだった。
社会人は、こんなことをやってはだめですね。
ホント、勉強になりました。
とはいえ、靴の手入れを毎週末やるようになったのは、島根県事件のもっと後。
靴に関するエピソードをもう一つ書こうと思ったのに、忘れてしまいました。
思い出したらまた書きます。
インドネシアに行く前に、結構まじめに靴の手入れをしていました。
海外勤務は希望していましたが、日本国内出張も楽しいものです。
当時は『絶対に海外勤務するぞ!』という強い気持ちはありませんでした。
行ったことのないところへ、靴が自分を連れて行ってくれるといいなあ~くらいの軽い気持ちで、日々の靴のお手入れをしていました。
そうしたら、ひょんなことからインドネシア勤務が決定。
最初は「え~アフリカじゃないのか…」と半分残念に思いました。
アジアはやインド、マレーシア、韓国くらいしか行ったことないし、インドネシアって何があるの?
てな感じ。
しかし観光ではない。仕事だ。
よく分からないが、行くしかない。
そんな感じで、出発前に「簡単なインドネシア語」の本を買い、ガイドブックを買い、出発。
インドネシアに行ってみると、うわ~でかい!
まさに東南アジアの大国。
一つの国に3つも時差があって、東西に長いのです。
ジャカルタから東京は飛行機で7時間なのだが、インドネシアは東から西まで12時間くらいかかる。
そりゃあ、時差があるのも仕方ないよねえ。
こんな巨大な国を、東西へ出張する生活が始まったのです。
あちこち歩き回るには、やはり靴が旅の友なわけです。
最初は不安だったインドネシアも、インドネシア語を少しずつ覚えたり、インドネシア料理を食べたり、各地を仕事や旅行で回ったり、優しいインドネシア人たちにお世話になって、楽しく過ごすことが出来ました。
靴の手入れのおかげ?で、いろいろな地域へ行って、様々な人と出会えたのかな?
と思っています。
なので、ちょっと迷信めいているかもしれませんが、「遠くへ行きたい」と思っている方!
靴の手入れをお勧めします!
たぶん、あなたを、行ったことのない遠くへ連れて行ってくれますよ。
私が行きたいところはいくつかあります。
必ずしも、自分の行きたいところへピンポイントで連れて行ってくれるわけじゃないかもしれませんが、まあ、それもいいじゃないですか。
また、人の行き来が盛んになって、新しい文化や風が生まれる時代を期待したいですね。