先日、とても夢見が良かった、という日があった。
目覚めた後に幸福な気分で満たされた。
夢にストーリーは無い。どこか少し高いところに登っている。
午後、時間をかけてそこまで歩いてきた。
遠くに海らしきものが見える。
波は金色に輝いている。
最初に通った道は何かの理由で引き返したらしい。
元いたところへ戻り、そこから逆方向の道を通って美しい場所へたどりついた。
先ほど歩いた道と別の道を通り、こんな気持ちのいい風景に到着した。
そこは南国なのか、緑の木々が生え、花が咲いている。
晴れてはいるが強烈な太陽光ではなく、穏やかな光があたりを満たしている。
「思わぬところへ迷い込んでしまったが、いい場所に到着したなあ!」
と、その場所の美しさに驚いている自分。
そこにいると遠くに波の音が聞こえ、心地よい風がさわやかに吹いてくる。
あたりには平和でゆったりした時間が流れている。
「こんな美しい景色が、地球上にあったなんて!」
と、自分は感動している、という夢だった。
久々にいい夢を見たなあ~と思っていたら、友人からメールが来た。
なんと、結婚することになったという。
このご時世。
その友人も昨年から、仕事や人生にいろいろ大変なことがあった。
思い通りに行かず、悔し涙も味わった。
人生うまく行かない。
自分の希望通りに出来なかった。
ちょっと気分が落ち込み気味。
というメールを何度ももらったので、大丈夫だろうか?と心配していた。
私も去年今年と、想像もしていなかったことが身の回りに起きた。
なんとかして一緒に難局を乗り越えたいなあ、友人を励ましたいなあと思っていた。
その矢先。
本人は、『結婚は相手もあることだし、努力ではどうにもならない。でも仕事なら努力次第でどうにかなるかも』
と思っていたようです。
しかし、流れというかタイミングが良かったというのか。
頑張っていた仕事の方はさほど結果が芳しくなく、期待していなかった結婚の方が話が進み、こういう運びとなったそうです。
本人の仕事の頑張りは、私もよく知っていました。
努力家だなあ~と常に思っていました。
評価されるとしたら、結果が出るとしたら、仕事面なんだろうとずっと思っていました。
自分が思っている方向ではなかったけど、違う方向へ行って幸せを見つけたわけですね。
そう考えると、結婚も仕事も自分の努力ではどうにかなることではなくて、流れに任せざるを得ない部分もあるのかもですね。
というわけで、今になって思うこと。
良い夢を見たのは、友人の結婚の予知夢だったのかなあ~と思っています。
自分に起きた吉祥ではないので、予知夢?とまでは言えないのかもしれない。
でも友人が結婚することになったなんて、暗い状況下?の明るい話題ですよ!
Aの道…とずっと希望していたけどうまく行かず、Bの道を行ったらよい景色に出会った、なんてことが人生には起きるのかもですね。
「プランB」(つまり『代替案』)という名前のレストランが、ジャカルタにありました。
プランBなんて謙虚な店名ですよね。
「プランB」とはいうものの、結構おいしい店でした。
おいしくて居心地がよければ「プランA」じゃん、といつも思っていました。
そのときはファーストチョイスとして選ばれなかったとしても、代替案として選ばれたら案外良かった、なんてこともありますよね。
いや、むしろプランAの店が予約でいっぱいで入れず、仕方なくプランBへ行ったら美味しかった!
なんて場面の方が、日々の生活では多いんじゃないでしょうか。
期待されていない分、良かったら評価は爆上がりですよね。
私も、最近自分の思い通りにならないことが多く、プランAをあきらめ続けてきました。
引き続き努力すればプランAに行けるのではないかと思って、今も頑張っています。
しかし、プランAに固執する必要はないのかもしれないなあ。
プランBから見える景色も、もしかすると美しいのではないか、と思っています。
違う道を行ってみたら、想定していなかった風景に会えることもあるのかもしれないですね。