オレンジの花と水

ブログ初心者の日記風よみもの

体が固い

 

私は体が超固い。

ものすごく固い。

子どものころから柔軟性が無く、固さは筋金入りだ。

180度の開脚が出来る人を見ると、「夢のまた夢だな」と思う。

 

「4週間で開脚が出来るようになる」という本を買った。

買っただけで、開脚はいまだに出来ない。

いくら頑張っても体が固いので、全然本の通りにならないのだ。

 

なぜ開脚が出来るようになりたいかというと、「腰痛予防のため」だ。

座って仕事をしている人なら誰しもお分かりかと思う。

デスクワーク会社員の宿命?なのか、筋肉が固まっているのが分かる。

(毎晩15回のスクワットは続けているんですけどね)

 

こんなことがあった。

私の職場で経理をやっているAさんがある日、出勤してこなかった。

 

「Aさんって、今朝ベッドから起きようとしたらぎっくり腰になったらしいよ。」

同僚たちがそんなことをささやいていた。

翌日出勤してきたAさん。

腰のあたりに白いコルセットをつけ、妙な歩き方をしている。

 

「大丈夫ですか?」

とおそるおそる聞いたが、彼はお通夜みたいな表情をして、黙って首を振る。

 

「ぎっくり腰って、癖になっちゃうみたいですよ…」

老人のような歩き方をしながら去るAさんを見て、Bさんがこっそり耳打ちしてくれた。

そうか…。

 

経理担当者は一日中パソコンの前に座って、経理書類を見たり電卓をたたいたりしている。

つまり、私よりもはるかに座っている時間が長い。

私は出張先のホテルで死体のようにのびているが、動き回る仕事はまだ腰にはいいのかも…。

 

しかし。

私だって状況はそんなに変わらない。

慢性的肩こりには悩まされているし、油断するとすぐに中年太りになりがちだ。

ヤバい。

 

Cさんという腰痛持ちの同僚もいる。

彼女の息子は自転車に補助輪をつけていたが、ついに補助輪を外して乗る練習をすることになった。

彼女は日曜日に、息子と公園へ行った。

補助輪を外した自転車にまたがる息子。

その自転車を押すCさん。

 

う!

 

と思った瞬間に、やっちまった腰…。

となったんだそう。

彼女も、月曜日に腰をかばいながらよろよろと出社した。

もう、気の毒で目も当てられない。

 

しばらくして、Cさんは何とか回復した。

彼女からは何度も腰痛の痛さを聞かされた。

ですよね…明日は我が身だ。

 

そんな背景があって、「4週間で開脚が出来るようになる」本を買ったのだ。

なんでも体が柔らかいと免疫力が上がり、肩こりが解消され(これも会社員の職業病だ)、血行が良くなるとかやせるとか、色々良いことがあるらしい。

他にもリンパの流れが良くなるとか、疲れが取れやすくなる、熟睡できるようになる、とか書いてある。

 

で、やってみた。

1週目は『内ももストレッチ』。

座ってあぐらをかき、両足の裏を合わせる。そして左右の膝を床に向かって押す。

というだけ。

 

しかーし!!

全くできないのである。

体が固いにもほどがあるぞ!

 

これと「もも裏」「ハムストリングス」のストレッチをやって2週目へ行くわけなんだが、そもそも『内ももストレッチ』が出来ない。

最初のハードルからクリア出来ないなんて、なんてこった…。

「開脚」以前の話だ。

 

本の通りに出来ないので、何日かやったがあきらめたのだ。

さすが筋金入りの超・超・超・固い体である。

手ごわすぎる。

 

しばらく放置していたが、また性懲りもなく「開脚」を目指して再開した。

もう、「1週」「2週」にはこだわるのをやめた。

 

なんてったって、人生で一度も開脚が出来たことが無いのである。

本の通りに出来るわけがない。(←開き直り)

もう、自分の体の固さに合わせるしかない。

人は人、自分は自分。

 

そんなわけで、『内ももストレッチ』だけを毎日毎日お風呂上りに続けている。

すると!

両足裏をつけることが出来るようになったのだ!!!!!

うおお!(うれしい)

千里の道も一歩から!

 

記録をつけているのだが、どうやら10日目からできるようになったようだ。

「あぐらをかいて両足の裏をつける」だけを、ひたすら風呂上がりにやり続けたのだ。

それ1つに10日もかかったのか!

 

この調子で行くと「4週間」ではなく、「4か月」かかるかもしれない。

しかし、いいのだ、他人と比較しなくても。

自分のペースで出来るところまでやろう。

そんな気になり始めている。

 

すると、タイミングよく(?)ドイツのマルちゃんからメールが来た。

税務署職員の彼女、「腰痛で椅子に座れなくなった!」。

シーザー、お前もか…。

ドイツも日本も会社員の宿命はどうやら同じらしい。

 

ところで。

私は絶望的に体が固いのだが、まだ腰痛持ちではない。

なので、座って仕事をするのは問題ない。

 

Cさんによれば腰痛は様々な原因があるらしく、一概に「〇〇のストレッチが効く」というわけでもないらしい。

私はマルちゃんに「開脚一緒にやろうぜ!」と誘おうと思ったが、Cさんの話を聞いてやめた。

 

ところで、Cさんの腰痛の原因って何だったの?と聞いた。

(彼女は腰痛が消えたらしいですからね)

すると、Cさんの答えはこうだった。

 

「それがね、聞いて聞いて!

腰痛の本を読みまくって、整体も行ったし家でストレッチもやった。

でも全く効果なかったの。で、原因は何だったと思う?」

 

…だから、それを聞いているんじゃないの。

 

Cさんは得意げに言った。

「それがね!ストレスだったのよ!」

 

へっ?

 

「腰痛は肉体的要因だとずっと思ってたの。

でも、腰痛の本を読んでいるうちに『自分はストレスがある』って気づいたの。

そしたら、腰痛がスッと消えたんだよ!!」

 

…マジかい。

なるほど…。

ストレスも腰痛の原因なのか。

つまり心因性の痛みも腰痛となって出てくるわけか。

それは知らなかった。

 

いや、でもねえ。

私はマルちゃんのことを考えた。

だってさあ、ドイツは日本と違って残業もないし、ストレスの訳ないじゃん(←勝手な決めつけ)。

やっぱりパソコンの前に座っている時間が長いからなんじゃないかな。

 

あくまでも推察だが、マルちゃんの腰痛はたぶん肉体的な原因なんだろうと思う。

それに「開脚」で腰痛が治ったわけでもないので、マルちゃんに勧めるのもどうかと二の足を踏んでいる。

 

私が180度の開脚が出来るようになって肩こりが解消され体幹が鍛えられ、体の可動域が広がってお腹の肉が落ち、疲れが取れやすい体になって効果が実証されたら、マルちゃんにおススメしてみようかな。

でも、そんなこと言っていたら、あと4年はかかるかもしれないなあ…。