先日、「世界ふしぎ発見!」を見た。
コロナ禍で生まれた、ニューヨーク市の様々な取り組みを紹介していた。
日本にはまだ無いものが導入されていて、ニューヨーカーがうらやましい…と思った。
(誰かその番組を見た方はいますか?)
余りにうらやましいので、この記事ではうらやましい点をランダムに羅列する。
番組を見なかった方、私と一緒にうらやましがってください。
もし私が忘れている点があったらご容赦くださいませ!
1.渡り鳥の保護
ニューヨークには高層ビルが立ち並ぶ。
しかし、渡り鳥がガラスに激突して死ぬことが多いのだとか。(一年間に24万羽だとか!)
そこで、法律が出来た。
「これから建設する高層ビルのガラスの表面には、模様を入れること。」
オーデュボン(有名な環境保護団体です)の担当者は、「今後は古い建物のガラスにも模様を入れるよう、働きかけたい」という。
いや、いいアイデアだ。
バードウォッチャーの友人たちの影響で、私も野鳥に興味がある。
ぜひ、こういう野生生物を守る取り組みを日本でもやってほしいものだ。
2.街頭冷蔵庫
ニューヨーク市内の街角に、カラフルな冷蔵庫が置いてある。
コロナなどで失業した人への食糧支援のためだという。
誰でも自宅に余っている食料(生鮮食品だけではなく、缶詰などもOK)を持ち寄ることが出来る。
そして、誰でも冷蔵庫を開けて好きな食品を持ち帰ることが出来る。
これはフードロスを避けるためにも役立っているのだそう。
この方法だと、人目を気にせずに?食品をもらうことが出来ますね。
それに特定の場所へ出向かずとも、どこでも食料品をもらうことが出来るし、与えることも出来る。
さすが社会意識の高いアメリカだな~と感心した。
余談だが、街頭冷蔵庫にはカラフルな絵が描いてある。
イラストレーターさんとかアーティストの方が描くんだろうが、美術好きとしてはそれもうらやましい。
3.公園の充実
アメリカでは、こんな法案が出来たのだとか。
『2050年までに、すべての市民が自宅から徒歩10分で公園へアクセスできるようにする』
とはいえ、マンハッタンって土地がなかなか無いですよね~。
そのため、マンハッタン島の南西側の、なんと海上に新しく公園を設置したそうです。
それにも一工夫。
海を埋め立てると、海の生き物の生態系を破壊してしまう。
なので、海中にいくつもの棒を立ててその上に公園を設置。
これなら海の生態系を大きく損なう心配がない。
技術力があれば何でもできるものだ。
しかし私に言わせてもらえば、マンハッタンは「公園が少ない」って言ったって、結構ありますよ。
セントラルパークみたいな巨大な空間は無理だけど、小さい公園ならいくらでもある。
私のいたモーニングサイドハイツだって、川に沿った細長~い公園とか、バス停の近くのなんもない公園とか。
それでも新たに公園を作るわけか…。
まあ、良いお金の使い方ではある。
コロナで人間には自然が必要だ、とみんなが思うようになったのかな。
4.古着ショップ
番組ではブルックリンの古着市場を撮影していたが、古着はロンドンでも東京でも若者は好きですよね。
日本では、一年間に販売される洋服の半分(!)が廃棄されるらしい!
じゃあそんなに作らなきゃいいのだが、「資本主義」は大量生産し続けないといけないシステムですから…。
最近ネットで読んだ記憶があるが、フランスでは「新品の服を廃棄してはならない」という法律が出来たとか。
そんな法律が出来るのも無理はない…だって、大量に生産しておいて、売れ残ったら新品でも廃棄。
(服には流行があるからね)
まだ着られるのに、もったいないでしょ。
5.男性トイレにもおむつ替えスペース
日本でも女性トイレには、赤ちゃんのおむつ替えスペース(台)がありますよね。
アメリカでも、今までは女性トイレだけに設置されていたらしい。
そこで、男性トイレに赤ちゃんのおむつを取り替えるスペースを設けた。
これは、ゲイカップル議員の発案だとか。
日本でも、(全部ではないが)おむつ替えスペースのある男性トイレがあるらしい。(入ったことはありませんが)
そうあってほしい。
男性も女性もどちらも親なんだし。
むしろ男性トイレにおむつ替えスペースが無い方がおかしいですよね。
6.アートで町おこし
さびれて治安の悪かったブルックリンのある地域を、アートで生まれ変わらせた。
日本でも、「町おこし」でよくあるパターン。
スプレーアートというと、日本だと廃墟とかシャッター街に見られる印象がある。
でも、ここは明るい雰囲気にしたことで若い人が集まり、だんだん町が明るくなって治安も良くなったのだとか。
街を明るくするため立ち上がったのは、地域住民!
ブルックリンは下町というか、空が広くて私は好きなエリアでした。
家賃が安いので、アーティストはたいていブルックリンに住む。
成功したら橋を渡って対岸のマンハッタンへ行くことを夢見て。
でも私は、次回NYに住むならブルックリンに住んでみたい、と狙っています…。(NYで誰か私を雇ってくれ!)
7.植物由来のお肉
番組でもおいしそうな巨大バーガーを紹介してました。
でも、そのハンバーガーは大豆由来のもの。
日本でも最近は大豆ミートがたくさん売られてますよね。
アメリカも同様みたいです。
大豆由来の魚もどき食品を使用した(つまり本物の魚を一切使用していない)寿司を提供する店もあった!
言われてみれば、魚だって同じだ。
乱獲でもう捕れなくなっている魚もいる(私の好きなサンマとか…)。
ベジタリアンの人も安心して食べられる、という点では、良い流れなんでは。
でも無理にベジタリアンになる必要はなく、「時々肉を食べ、時々大豆ミート」でいいんじゃないかな。
私は年のせいで(?笑)胃がもたれるようになったので、野菜中心。
魚や肉は少しで十分だ。
植物由来の材料でできたお寿司、食べてみたいなあ。
おまけですが。
ブルックリンのジャパンビレッジに、日本酒ラボがありました。
日本の酒蔵で修業した醸造学者さんと会社経営者の方が、アメリカのコメを使って日本酒を作ってます。
日本酒を作っている様子をガラス越しに見ることが出来るし、店内でカジュアルに日本酒が飲める(ワイングラスで)。
――
とまあ、番組で取り上げられたことを思い出す限り書いてみたが、盛りだくさんだ!
でも、一つ一つの政策を見ると、さすがリベラルなニューヨーク市。
少しでも社会を良くすることなら、スピード重視で取り入れる。
拙速?
いや、善は急げ。
問題があったらすぐにやめればいいのだ。
SDGsを批判する人も大勢いることは承知している。
私はSDGs以前に、今の大量生産・大量消費社会は「もったいない」「無駄過ぎる」ということが多いと思っていたので、環境に負荷のかからない方法を社会に導入できるなら大賛成。
自分がこういう考え方になったのは、モノの無かったコートジボアール生活のおかげかもしれない。
サハラ砂漠で生活している遊牧民の方たちは、本当にモノを持っていない。(家ですらポータブルだし)
それでも幸せに生活できるなら、それでいいじゃん、と思う。
それにしても、あれだけの大都会でありながら、次々に新しい政策を社会で実現していくニューヨーク。
あのスピード感、うらやましい…。
それに、「お互い支え合う、助け合う」ために行動している人を見ると、励まされる。