オレンジの花と水

ブログ初心者の日記風よみもの

マルタ

 

多くの読者の皆さん同様、私も北京オリンピックを日々チェックしている。

 

オリンピック開会式も良かったですね。

タンポポの綿毛が飛んでいくイメージ、SPRINGという花火。

「冬季五輪」といえど、春を待つ心は誰しも同じなんだな~なんて思った。

 

さて、先日テレビで「北京五輪の面白・はみだし映像」的な番組が放送されていた。

そこでマルタ出身選手の挑戦が紹介されていた。

 

マルタといえば、地中海に浮かぶ温暖なリゾート国だ。

雪なんて降るの?

と思っていたら、やっぱり降らないらしい。

その国から北京五輪に参戦したのはわずか1人。

 

だよね…。

そんな暖かい国では、ウインタースポーツを楽しむ人が少ないだろう。

 

そもそも、冬の五輪は夏と違う。

夏季五輪は比較的貧しい国でも参加できるが、冬季五輪の参加国は北半球の国、つまり経済が発展していてスポーツが出来る余裕がある国が圧倒的に多い。

それは仕方ないことなんだが。

そもそも、五輪自体が先進国の発案だしねえ~。

 

それはさておき、温暖な国マルタからの出場とは。

調べると、マルタ自体、冬季五輪に参加するのはこれでまだ3度目だそう。

2014年のソチオリンピックが最初の出場。

そして2018年の平昌オリンピックにも参加したらしい。

 

で、そのマルタの選手だ。

彼女(女性選手です)は、米国生まれで母親が米国人、父がマルタ人。

(余談ですが、英語だと「マルタ人」ってマルチーズMalteseになる。愛玩犬を思い出します)

父の母国でウインタースポーツを発展させるというミッションを背負っての、北京オリンピック参加なのだ。

 

確かハイチの選手もそうだったよね。

暑い国ではウインタースポーツのコーチもいないし、練習場もない。

そういう国では競技を続けるのが困難であろうことは、容易に推測できる。

(そのマルタ人選手は米国生まれなので、米国で練習したと思いますが…)

 

そのマルタから唯一参加したスピテリ選手は、女子スノーボードにエントリー。

スノボを始めたのは、なんと18歳の時だという。

 

当然ながら、周囲の人から「その年齢じゃ、スポーツを始めるには遅すぎて無理」と言われたらしい。

そう言うでしょうね、周りの人は。

しかし、それでもあきらめずにスノボを練習してきたのだから、恐れ入る。

 

世界の一流スポーツ選手は、「3歳で●●を始めた」「5歳で××が出来た」「9歳で△△選手権に出場」なんて、輝かしい経歴を持っている。

そういう人たちと伍して戦おう、って、並大抵の意気込みではない。

スロースターターにもほどがある。

でも、私もスロースターターなので、人生の途中で目標を見つけた人を応援したい気持ちになる。

 

現在29歳のスピテリ選手は、つまりスノボ歴わずか10年。

高いエアは出来ないし、華麗なトリックを披露できるわけでもない。

 

そして迎えたスノボ女子ハーフパイプ

スピテリ選手は、1回目は転倒。

2回目は何とか最後まで滑り切った。

結果は、22人中21位。

 

私は彼女の2回目の滑りをテレビで見た。

U字形の斜面を右へ左へ滑り、なんとか転倒せずに終了した。

ちゃんとゴールできるのかな?と、見ている方がハラハラしてしまった。

 

無事ゴールしたのを見て、見ている私もホッとした。

決勝へ進めるわけではないが、最後まで滑り切ったぞ!

 

結果はどうであれ、冬季五輪に参加し、試合に出場し、やり切ったわけだ。

彼女はマルタの歴史に名前を刻んだんじゃないですか?

マルタ史上初、スノボで冬季オリンピックに出場した選手として永遠に記録される。

なんか、そういう人生もいいなあ。

 

で、我が身を振り返って、人生で何かに果敢に挑戦したか?と聞かれると、心もとない。

無い。

無いぞ。

今までの人生で、失敗を恐れず挑戦したもの、なんて無い。(自慢じゃないが)

だって、失敗したら恥ずかしいもん。

 

考えてもみてください。

オリンピックなんて全世界に中継されるわけですよ。

そこでの失敗は「穴があったら入りたい」なんてレベルではない。

全世界の人の前で、「22人中21位」だよ。

 

幼少期の徒競走を思い出せば、私も似たような順位だった(6人中5位とか…)。

みんなの前で恥をかかされる?のが嫌で、スポーツをあきらめたようなものだ。

 

「失敗したら恥ずかしい」なんて思っているから、何にも挑戦しない人生なんだろうなあ。(←ふぬけ)

失敗しても果敢に挑戦する選手を見ると、自分のダメさ加減が良く分かる。

 

なぜスポーツ選手が観戦者の心を打つのかというと、「失敗するかもしれないけど、自分の限界に挑戦しようと努力する」からなんでしょうね。

 

あと何十年かして、スピテリ選手に孫が出来たとする。

孫どもは友達に「うちのばあちゃん、すげえんだよ!」と自慢するだろうな。

カッコいいなあ、ばあさんがオリンピアンなんて。

 

人間の人生って、たぶん1つでも素晴らしい思い出があれば、それを思い出して生きていけるんじゃないか。

と最近思うようになった。

「毎日充実してます!」なんて人はいないし、そんなの不要。

良かったことは1つでも十分なのだ。

 

誰かが頑張っているのを見ると、私も何か人生で挑戦したい!と思ってしまう。

今から超マイナー競技を開始して、県大会とかに出られれば楽しいかも、なんて想像する(←やっぱり器が小さい)。