オレンジの花と水

ブログ初心者の日記風よみもの

うつうつしますね~

 

ロシアのウクライナ侵攻が始まって、もう1か月以上経った。

多くの人々同様、私もテレビやネットでウクライナのニュースを見ている。

 

毎日のように悲惨な情報に接していると、かなり気が滅入る。

涙なしに見られない(聞けない?)ニュースも多い。

気持ちがものすごく暗くなっている。

 

じゃあニュースを見るのをやめればいいじゃないか。

そう思うときもある。

でも、停戦の兆しがあれば…なんて祈るような思いで、ついついまたニュースを見てしまうのだ。

そしてまた、ああ…(涙)と憂鬱な気持ちになる。

 

これがネット時代の戦争なんだろうか。

ウクライナが今どんな状況か、避難することがどれほど危険か、難民受け入れ国の苦労がいかほどか。

時差を置かずにニュースがじゃんじゃん流れてくる。

難民支援など、すぐに手を打つことが出来るのはいいことなんだが。

 

ロシアへの経済制裁に付随して、日本も少なからぬ影響を受けている。

輸入している小麦やガス等天然資源はもちろん、カニやたらこ、魚介類もロシア産のものが入荷できなくなった。

日本人の生活がいかに貿易頼みか、ということが良く分かるというものだ。

 

ところで、最近新聞や雑誌の論調で目立つのは、「今後の世界は3極化していく」というもの。

(1)欧米豪や日本、(2)中国や北朝鮮、ロシア等、(3)それ以外(南米、アフリカ、インドネシアとかね)ということだ。

1と2は、3を自分の陣営に引き込もうとする。

そして3はどちらからもうまく利益を引き出そうとする、ということらしい。

 

いや、世界は結構前から3つに分かれてるでしょ。何をいまさら。

それより気になるのは、1と2があるってことだ。

というより、1と2の対立的構図がいつまでも存在している、ということだ。

 

やっぱり冷戦は終わってなかったんですかね。

ソ連崩壊後、中国が台頭してきたので2の勢力図がちょっと変わっただけ。

世界の国々が仲良くするのは無理なのかなあ。

そう思うのも、結構憂鬱だ(笑)。

 

他の分野の仕事をしている人は、今回の戦争にどういう感情をお持ちなんでしょうか。

私は大学で国際関係学を勉強した。

そして、世界平和を願いながら?今までそういう分野で仕事をしてきた(つもりだ)。

しかし、今回のロシアによるウクライナ侵攻を見ると、自分が今までやってきた仕事のむなしさを感じるわけです。

 

戦争って、どれだけ努力しても発生するものなのだろうか?とか。

家にミサイルを撃ち込まれ、逃げる人々。

私が助けてあげられるわけでもない。

 

あーあ、今までの私の仕事は意味なかったのかな~なんて、ニュースに接するたびに思っています。

ある意味、自分の全人生を否定されたようなもんです。

ウツウツしないわけがないじゃないですか。

腹立たしい気持ちもあります。

 

批判や誤解を恐れずにさらに言うと、ウクライナだから注目されるのかなとも思っています。

青い目に金髪のウクライナ人が戦争でひどい目に遭うのはかわいそう。

しかし、アフリカの黒人たちが戦争でひどい目に遭うことについては、あまり報道されない。

もちろん、アフリカからの難民を受け入れようなんて自治体も無い。

白人の生命は大事で、黒人やアジア人の命は重要ではないのだ。

命に格差があることが良く分かる。

 

そういうダブルスタンダードを3の人たちも分かっているのだろう。

だから、あえて1や2に積極的に入ろうと思っていないのかもしれない。

 

インドネシアに住んでいた時、西ジャワ州州都のバンドンへ行った。

知っている人は知っている、バンドン会議のバンドンです。

私がバンドン会議について教科書で読んだのは、中学生だったかな?

 

第二次大戦が終結し、先進国による途上国への侵略が終わった。

1955年に開催されたバンドン会議に集ったのは、アジアやアフリカの指導者たち。

これは、非白人国家元首による最初の国際会議と言われている。

 

「すべての人類の平等と、大小問わずすべての国家の平等」

「独立と自由を守り、アメリカ側にもソ連(当時)側にも属さない、独自路線を貫く」

国際紛争は平和的に解決する」

「侵略によって他国の領土を侵さない」等を、彼らは宣言した(平和十原則)。

 

このアジアアフリカ会議博物館(入場無料です)を訪問すると、なかなか感動します。

こういう精神が3の国々に脈々と受け継がれているなら、1や2のグループに入ろうと思わないだろうな。

バンドン会議で採択された「平和十原則」は、理想にあふれたものなのだ。

 

気になるのは、「国際紛争は平和的に解決」って箇所だ。

「平和的解決」には経済制裁も含まれるんじゃないかと思うが、どうなんだろう。

インドネシアアジア諸国が対ロシア経済制裁に参加していないところを見ると、違うのかしら。

 

(余談だが、この時の参加国に、今はNATOに加盟しているトルコなんかもいる。国際情勢が変われば、方針を変えざるを得ないのもやむを得ないのかも)

 

人間というのは、えてして徒党を組みたがるものだ。

誰かを自分の支配下に置きたい、自分の言うことを聞いてほしい、味方(もしくは子分)になってほしい。

そう思うものなんだろう。

 

私は子どものころから、一人でいるのが好きだ。

だからなのか、子分や味方を増やしたがる気持ちが今一つ理解できない。(スミマセン)

つかず離れず、誰とでもあたりさわりなく接していればいいんじゃないかと思うのだが、そう思わない人(国)も多いんだろう。

「誰とも仲良く」って、本当にハードルの高い行為なのだ。

 

というわけで。

最初の話に戻ってしまいますが、ウクライナの報道を見ると「戦争はひどい」ということ以外に、私としては様々なことを考えさせられるわけです。

あ~もーやってらんない。

でも、今から違うジャンルの仕事をするわけにもいかないしねえ。(←いや、転職もアリかも)

 

コロナで仕事のやり方や人生観が変わった。

そして、ウクライナ侵攻も大きな影響を今後世界の人にもたらすんでしょうね。

私の人生観や世界観も、日々変化しているみたいです。

 

今日もテレビの前で「くそ~」とか「いい加減にせえよ」とか思いながら、ウクライナ情勢のニュースを見ています。

あまりウツにならないよう気をつけよう。

皆さんも、たまにはニュース断ちとかストレス発散とかして不快感をため込み過ぎないよう、お気を付けくださいね。

世界が、そして人々の暮らしが良い方向へ向かうことを願いつつ、私も(ストレスの少ない)より良い人生を求めていきたいと思います。

 

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アジアアフリカ会議博物館@バンドン、インドネシア