夜、考え事をすると寝付けなくなる。
なんて経験がある人はいるだろうか。
子どもの頃は悩みも少ない。
布団に入ったらたちまち眠りに落ちる。
しかし、大人になるにつれ悩みも深くなり、あれこれ考えることも多くなる。
社会人になってから、布団に入って考え事をすることが増えた。
しかし、考え始めるとどんどん連想が広がり、別のことを考え始め、その結果、眠りにつくのが遅くなる。
というパターンに陥るようになってきた。
これって、私だけなんだろうか?
布団に入って、何かを考え始めたらアウトだ。
考え始め、ぐるぐる考えがめぐり、気づくと布団に入ってから3時間…なんてこともある。
起き出して、気になることを探したり読んだりすることもある。
そして、「う~何となく寝不足気味だ」と思いながら、翌朝、後ろ髪を引かれるように起床するのだ。
どうすれば、布団に入ってから考えごとをしないで済むだろうか?
「布団に入ったら、即、眠らなくては!」
と勢い込んで布団に入る。
「眠らなくちゃ、眠らなくちゃ」と呪文のように唱えながら目をつぶる。
でもこれも逆効果だ。
「眠らなくちゃ」と考えれば考えるほど、眠れなくなる!
うお~!!また眠れなくなったよ~!
という日々もあった。
どうやったら何も考えず安らかに眠れるのか、私は試行錯誤を続けている。
「快眠」は私のライフワークの一つとなっている(それも言い過ぎだが)。
そんな感じで、私は睡眠に関する記事を結構読みあさってきた。
「安眠するためのヒント」も実践してきたし、このブログでも安眠に関する記事を書いたことがある。
安眠に関する記事が世にたくさんあるってことは、悩める方々も多いんだろう。
安眠するヒントにはこんなものがある。
寝る前にスマホを見ない。寝る90分前に入浴を済ませる。
脳に「寝るよ」と認識させるためにパジャマに着替える。
横向きで寝る。耳をマッサージする。枕、布団…。
分かってますよ。実践してますよ。
それでも、ついつい布団の中で考え事をしてしまう自分がいる。
じゃあ、どうしたら考え事をやめられるか。
「頭の中でSTOPサインを出す」。
やってみましたよ。たまに効果あります。(でもいつもじゃない)
「夜は仕事のこと(あるいはほかのこと)を考えないようにする」。
というのが、どうやら安眠の鉄則らしい。
しかし、私が知りたいのは「どうやって考えないようにするか」なんだよ~!!
どうも、「考えないようにすること」を考えすぎているような感じがしないでもない。
この方面で、決定打が無いことは自分の体験で分かった。
ま、一番安眠できるのは肉体労働だ、ってことは知っているぞ。(←実体験)
引っ越しで重い荷物を運んだとか、出張で朝から移動し晩までみっちり仕事したとか。
肉体がめちゃくちゃ疲れていると、何も考えず眠りに就ける。
しかし、毎日引っ越し荷物を運ぶわけにもいかんしねえ。
先日、こんなことがあった。
例によって、夜に布団に入ってから私はまた悩み始めた。
「Aの達成のために頑張ったが、まったく結果が付いてこない。あ~どうしよう」
こんなことを話すと、友人たちからは呆れられる。
「終わったことは後悔しなくてもいいんじゃない?」
「思った通りに進む人生なんて無いんだからさあ」
なんて言われる。
分かっちゃいるけど、なんとなく考えてしまう性格なんだろうなあ。
安眠の敵はどうも性格とか考え方の癖なんだろう、ということも分かってきた。
終わったことをあれこれ思い出して反省する?タイプなので、就寝してからも脳が活性化してなかなか眠れないのだろう。
しかし、その晩は違った。
どういうわけか、こんな考えが浮かんだ。
「Aの達成のために頑張った。
そういやあ、Aを達成するためにBもやったし、Cもやった。Dもやったなあ。
なんだ、自分では忘れていたけど、BもCもDもやったんだ。
そんなにたくさんやったのか。すごいな自分。そりゃ疲れるよね。
よくやった、お疲れ様。
それにしても、BとCとDまでやったのか~忘れてたなあ」
こんな風に考えた。
すると、間をおかずコテンと眠ってしまった。
もともと疲れているのだから、考えをめぐらさなければすぐ眠れるはずだったのだ。
翌朝、スッキリ目が覚めた。
やはり十分眠ると体も元気だ。
しかし、どうして昨夜はすぐに眠れたんだろう…。
と昨夜を振り返って考えた。
どうしてその晩、「あれこれ反省して考えをめぐらせる」のが止められたのかは分からない。
ほかの日と何が違うかというと、その日は「達成していないA」を考えるのではなく、「B、C、Dをやった自分」に気づいたのだ。
自分を許す、というわけではないが、努力した自分をねぎらった?といえば適切なんだろうか。
私は常に「達成していないA」しか見ていない。
そこに至るまで努力したB、C、Dのことはいつも忘れている。
その晩は、達成した3つのことを思い出し、自分をねぎらった。(意図せず、たまたまですが)
そしたら、何も考えずに眠りに落ちたわけだ。
あれこれ考えなかった理由は分からないが、「自分が成し遂げたことに気づいた」というのは良かったのかもしれない。
というわけで。
私のように、布団であれこれ考えをめぐらせて眠れない人がいたら、やってみてほしい。
今日一日、頑張った自分をほめる。自分をねぎらう。自分を許す。(自分を甘やかす?)
出来なかったことではなく、やり遂げたことを見る。
B、C、Dをやった自分は疲れているはずだ。
て感じで。
ポイントは「達成したBCD」にではなく、「BCDをやった自分」に意識を向けることだ。(と思います)
まあ、これが本当に安眠に効果があるのかはお約束できません。
たまたまうまく行ったまぐれかもしれないし。
それに、あまりに自分を甘やかしすぎると、努力が足りなくても「よくやった」と満足する自分になっちゃいそうだ(笑)。
でも、ある程度は自分の努力を認めてあげた方がいいのかも。
自分の努力を一番知っているのは自分ですから。
それに、布団に入ってから自分を責めても何の進展も起きない。
やはり布団から出て起きている間に頑張らないと。
寝るときは、一日頑張った自分、BCDを頑張って成し遂げた自分に気づいてあげよう。
今になって考えると(←また考えてるよ)、それは肉体に対する手当みたいなものかもしれない。
例えば、うっかりテーブルに足をぶつけちゃったとき。
「痛い!」と思ったら、ぶつけたところに手を当てて、さすったりしますよね。
痛いところを、こん棒でさらに殴打する人はいないですよね。(怖すぎる)
たぶん、精神も同じなのかもしれない、と思ってます。
「Aが出来てない」からと、ああすれば良かったこうすれば良かったと悩むのは、こん棒でケガを殴るのと同じ。
「BCDの3つもやったじゃん、お疲れ様!」と思うのは、手当てするのと同じ。
…なんじゃないかな?と自分で解釈してます。
文章でうまく伝えられないのですが、安眠を追求する皆さまも、この方法で安眠に至ることを祈ります!
ホント、ぐっすり十分睡眠を取ると疲れも取れるし、さわやかに?朝を迎えられます。
また良い安眠方法を見つけたら、記事でお知らせしますね。