(反省)記事執筆を怠けているときりがありませんね…。
ブログの記事を書かにゃあ!と毎日思っているのだが(ホントですよ)、すぐに忘れてしまう。
そうして、最後に記事をアップしてからかなりの時間が流れてしまっていることに気づく。
こうやって人生もどんどん流れ去っていくのだろう…。
誰かが言っていた。
「人生は長いけど、過ぎ去るのは早い。」
ホント、その通り。
「人生は短い」と言い切れないが(結構長く感じることもありますよね)、でも、月日の経つのはあっという間。
やりたいことは早くやらないと、どんどん年だけ取って行ってしまう。
先日、タンザニアのサモサを作った。
サモサと言えばインド料理だ。
でも、タンザニアでも食べるらしい。
南アフリカで働いていた時、タンザニアのサモサを初めて食べた。
以前の記事にも登場したタンザニア人の友人、シェリルがよく週末にお宅へ呼んでくれた。
その時、彼女や娘たちが作っていたのがサモサだ。
「お昼にうちにおいで」
と言われるので、彼女の家に行く。
すると、すでにキッチンにはカレーのにおいが漂っている。
最初、私はシェリル宅でサモサを食べたとき、「え?これってインド料理じゃん?」と思った。
しかし、彼女曰く、サモサはタンザニア料理なんだそうだ。
へえ、そうですか…。
私はタンザニアへ行ったことが無い。
しかし、シェリルお手製のサモサを食べていた私。
そのせいか、「タンザニア料理」というとカレー味を思い出すようになってしまった(パブロフの犬)。
タンザニア風のサモサ。
細かいレシピは覚えていないのだが、シェリル達が作るのはこんな感じだった。
1.まず具材を作る。玉ねぎみじん切りとショウガみじん切りを炒める。
2.ひき肉を入れてさらに炒める。
3.ゆでたジャガイモ(さいの目切り)とゆで卵(同様にさいの目切り)を加える。
4.塩コショウ、カレー粉等で味をつける。
5.パセリみじん切りを入れ、フライパンを火からおろす。具はこれで完成。
6.春巻きの皮に具を包み、三角にする。
7.油で揚げる。以上。
具材に火が通っているので、揚げる際は春巻きの皮がきつね色になればいいだけ。
具にジャガイモや卵が入っているので、何個か食べると結構お腹がふくれる。
我が家で作るときは油がもったいないので(←ただのケチ)、揚げない。
フライパンに少し厚めに油を入れ、揚げ焼きにしている。
シェリルは、おばあさんからサモサの作り方を教わったという。
イギリスの植民地だったタンザニアへ、同じくイギリスの植民地だったインドからインド人が連れてこられた。
タンザニアでインド人たちが作ったサモサが、タンザニア社会に定着したらしい。
とはいえ、すでにタンザニアでは「おばあちゃんの味」になっているんだそうだ。
私は想像力豊かなので、タンザニアのインド洋に面した漁村にカレーの香りが漂う風景を想像している。
取れた魚をカレー味の味付けで唐揚げにするのもおいしそうだ。
カレー、最強。
他人の国を勝手に植民地にするのは受け入れがたい。
しかし、新しい文化を取り入れて新しい料理が誕生した、と想像するのは楽しい。
中国からイタリアへ伝わった麺料理とか餃子とかもそうだ。
シルクロード沿いの国々に麵料理があるのを見ると、「うまそうだな」といつも思う。
一度食べてみたいものだ。
ところで、以前の記事にも登場した我が家のご近所さんは、元料理人である。
料理を自宅で多めに作ると、我が家におすそ分けしてくれるのだ。
それを食べるたびに、
「へえ、この野菜ってこうやって食べるのか~」とか、
「これってこういう料理方法もあるんだな」とか、
新しい発見がある。
私の料理の師(直接習っていないが)である。
我が家もたくさん料理やお菓子を作った時は、お返しにおすそ分けしている。
しかし、先方は料理屋で料理を出していたプロ。
素人料理なぞ、お口に合うかどうか。
しかも、我が家からは毎度毎度、怪しい料理を献上しているのだ。(単に私の趣味)
「ブラジル料理です」
「今回はスペイン料理を作ってみました」
「出来そこないですが、インド料理いかがですか」
…。
こんな怪しい料理ばっかり作っている人から聞いたこともない料理をもらったら、ちょっとドン引きですよね。
ジャマイカ料理を食べたことが無ければ、それが成功なのか失敗なのか見当もつかないだろう。
一体いつになったらまともな和食を作るんだよ、と思っているだろうな(普段は我が家も和食作ってますが)。
しかし、そこは料理のプロだ。
こちらも恐る恐る差し上げるのだが、一度も「うちはそういうのはちょっと」と拒否されたことが無い。
「わー、食べたことないから食べます!」
と楽しそうに受け取ってくださる。
そして、翌日には感想やコメントを聞かせて下さるのだ。
「先日のひよこ豆のコロッケ、おいしかったですよ!」とか、
「初めて食べましたが、日本の食材でも作れるんですね」とか。
そして、話は続く。
「おいしかったので、ひよこ豆の苗を我が家の庭に植えることにしました」
「息子に聞いたら、東京にもそういう料理を出す店があるみたいですよ。今度食べてみたいなあ」
とか。
あくなき探求心には脱帽である。
料理人は食いしん坊と相場が決まっているものなんだろうか。
(ちなみに私は料理人ではないが、食いしん坊ではある)
というわけで。
今回私が作ったタンザニアのサモサも、ご近所さん宅へいくつか渡った。
今後の感想が楽しみだ。
私がシェリルから覚えた、「タンザニアのおばあちゃんの味」だ。
え?
インドネシア料理は作らないのか、って?
作りたいですよ、そりゃあ。
でも、本格的なインドネシア料理はスパイスを石うすでつぶすとか、手間暇がかかる。
簡単に作れないんですよ。
(それがおいしいんですけどね)。
今後は、海外で覚えた料理のレシピをまとめておこうと思う。
そして、年を取ったらそういう料理をコミュニティセンターとかで教えたいものだ。
(「年を取ったら」って、何歳になったらやるんだよ…)
「海外の料理を食べてみたい」とか興味を持ってくれる人がいれば、ですけどね。
まあ、ホントは日本に住んでいる外国人が直接教えてくれる場があると、もっと楽しいだろうなあ。
残念ながら、我が家の近くにはそういう場所は無い。
キッチン付きの公民館とかあれば、後は私が「料理教室」を企画するだけなんだが。
あーあ、またこれも夢で終わりそうだなあ。
こうやって、「人生は(大したことを成し遂げないうちに)どんどん過ぎ去って行ってしまう」のを、ホント日々痛感しています。
早く取りかかればいいんですけどね。
私の妄想はまだ、カレーの香り漂うタンザニアの漁村を漂っているにとどまっている。