オレンジの花と水

ブログ初心者の日記風よみもの

猫トイレ

 

野良猫チビが我が家に姿を見せなくなった。

35度を超える猛暑が続き、さすがに猫たちもバテているのかもしれないが、心配である。

 

過去の記事にも書いたが、チビは二年近く前に我が家の近隣に捨てられていた猫である。

とうとう我が家は決心し、チビを飼うことにした。

 

そこで捕獲である。

家の者たちと相談し、チビ捕獲作戦を考えた。

 

チビが現れたらエサを室内に置き、家の中に入れて戸を閉める。

そして彼が慣れるまで1か月くらい室内で飼う(そのまま家猫にしてしまう)。

慣れたら獣医に連れて行き、予防接種などを済ませ、そのままうちの子だ。

毛皮がどえらく汚いので、風呂にも入れるのだ。

 

「そんなうまく行くかなあ~」

そういう私に、家族は自信満々である。

「大丈夫、エサにつられて家に入ったらこっちのもんだよ。チビはがっついてるんだから」

 

しかし、捕まると分かっているのか、ヤツは姿を現さなくなった。

なかなかうまく行かないものである。

 

そうだ、チビを捕獲する前に準備しておくものがある。

例えばトイレだ。

以前飼っていた猫・ぽん太のトイレは、引っ越しのどさくさでどこかへ行ってしまった。

トイレ本体があったとしても、猫砂を買わにゃいかん。

 

そんなことを考えながら先日、ホームセンターへ行った。

「午後から雨」という天気予報を信じ、自転車で出かけた。

秋らしい涼やかな風が吹く朝だった。

 

ホームセンターに着いてまず、ペットコーナーへ向かった。

ここのホームセンターのペットコーナーは充実している。

熱帯魚コーナーで、透明なエビちゃんの泳ぐ姿を堪能。(←何やってるんだ私)

ついでに生体販売コーナーで、愛くるしい子犬や子猫を見る。

 

実は私は、いかにも売れ筋の可愛らしい子犬や子猫にはさほど興味が無い。

むしろ、年寄りの犬とかふてぶてしい中年猫なんかが好きだ。

売れ残って年を取った犬とかいたら引き取りたいんだが。

 

一通りペットコーナーを見終えたので、猫トイレを探すことにする。

はて、どこだろう。

 

犬トイレ、犬トイレ砂、ドッグフードコーナーを過ぎた。

一応、犬トイレの価格をチェック。

だって、小型犬用トイレなら猫も使えるんじゃないでしょうか、サイズ的に。

 

しばらく歩いていくと、猫コーナーに入った。

猫トイレを見て愕然とした。

小型犬トイレと大きさはさほど変わらないのに、なんと猫トイレの方が値段が高いぞ!

なぜだ?

 

猫トイレもいろいろある。

オープンタイプ(天井部分が無く、浅いトレイ型のタイプ)、ドーム型(閉じられた箱の中に入って用を足すタイプ)、下に引き出しが付いているタイプ。

 

ううむ。

私が入るトイレではないし、猫的にはどれがいいのか分からん。

しかもお値段。

どれもそれなりですな。                                                                                                                                       

 

犬関連のグッズの方が高価だというイメージがあった。

どうやらそうでもない。

もちろん、大型犬になったら破格の値段になるんだろうけれど。

 

猫なんてそんなに体が大きくないのに、なぜだ?

なぜ犬グッズより値段が高いのだ?

腑に落ちない。

 

ぽん太はオープンタイプのトイレを使用していたのだが、用を足すとき人目を気にしていた。

まあ、誰だって用を足すときに誰かに見られたくないですよね。

動物は用を足すときは一番防御が弱くなるとか聞くので、落ち着かないんだろう。

我が家では、ひと気のない?洗面所の片隅に彼の猫トイレを置いていた。

 

それを考えると、やはりプライバシーの確保は重要だ。

なので、箱タイプがいいのかな。

トイレに天井と壁が付いていれば、人間に見られることもないしね。

 

いくつかの猫トイレがバーゲン価格になっていたので、手に取った。

カラーも3色ある。

 

ううむ…。

どのトイレも何となく狭い、ような気がする。

体の小さい猫ならともかく、オス猫になると体は大きい。

この広さのトイレで大丈夫かな。

 

ぽん太は体が大きかったので、たまにトイレからはみ出していた。

床に敷いた新聞紙に、時折うんちが転がっていることがあった。

あれを見るたびに、ぽん太は狭いトイレで用を足しづらいんだろうな、と反省したものだ。

彼のうんちを拾い上げる私を、ぽん太は物陰からじっと見ていたこともあった。

 

なので、あまりに小さいトイレはいかがなものか。

箱型のトイレは人間に見られることなく、安心して用を足せるだろう。

しかし狭すぎて、トイレの壁にうんちが付いているのもなあ。

 

どうすればいいんだ。

私は、箱型トイレのドアをぱこぱこと手でもてあそびながら、猫になった気持ちで悩んだ。

 

おっ。

棚の上に、かなり大きなトイレを発見。

底が深いし、横にも長い。

ありがたいことに値下がりしている。

 

付属の説明書を読むと、なんとトイレの大きさは猫の体長の1.5倍だという。

これなら多少の巨大猫でも快適に用が足せるだろう。

 

よく見るために、私はその浴槽型?トイレを棚から降ろした。

ちょっとした衣装ケースくらいの大きさだ。

すごいなあ。

私も入れそうだぞ。(←もう違う活用法を考えている)

 

悩んだ挙句、先ほど見たいくつかの箱型トイレを比較検討のために再び見に行った。

猫的にはふた付きが安心だよね。

でも、はみ出ることなく用を足せるのは、やはり広々とした浴槽型だぞ。

 

最終的に浴槽型トイレを買った。

ぽん太がトイレからはみ出して用を足していた姿が、どうにも忘れられなかったのだ。

ついでに猫砂も買った。

 

猫砂に付いていた説明書によると、猫にも好きな猫砂があるらしい。

 

真偽は不明だが、人気第一は鉱物系。

第二位は木系。

第三位は紙系、そして四位はおから系、五位はウッドチップなんだそうだ。

 

なぜ鉱物系の猫砂が猫に人気があるのか。

それは、猫は砂漠出身なので自然の砂に近い砂を好むのではないか、と解説してあった。

 

ふーん。

木のチップなら森林の薫りでいい気分で用が足せそうだが、猫の気持ちは理解しがたい。

 

猫トイレの方が高額という事実は理解しがたいが、ネコが好きな猫砂の研究とか、今のペット業界ってすごいなあ。

久々にペットコーナーへ行って、新しい発見があった。

 

レジを済ませ、自転車の荷台に意気揚々と浴槽型トイレをくくり付け、出発進行。

帰途に就いた。

 

ホームセンターを出てわずか1,2分走ったら、ぽつぽつと雨が降ってきた。

行く手の空は急速に分厚い雲が垂れこめ、怪しげな雰囲気。

ちょっと待ってよ、「雨は午後から」って言ってたよね?

 

と思ったのもつかの間、急に激しい雨が降ってきた。

「土砂降り」なんてものではない。

大粒の雨の5倍くらいあるような超大粒の特大雨粒が、それこそ水道管が破裂したくらいの勢いで降ってきたのだ。

いや、降ってきたというより叩きつけてきた?。

 

傘を持ってきていない。

おまけに、橋の上にさしかかってしまった。

避難場所もない。

天気予報め…と腹立たしく思いながら、自転車をこぐしかない。

 

あっという間に上着もびしょ濡れ。

パンツの裾までびっしょりになった(こんなの何年ぶりだ!)。

ちょっとした土砂降りだってこんなに濡れないのに、何だこのすさまじい雨は?

 

叩きつける雨で目を開けていられない。

うわ~、前が見えないのにブレーキもきかないよ~。

 

雨の束で顔を殴られているような、滝の中を自転車で走っているような。

そんな状態で角を曲がり、道を横断し、駅を通り過ぎ。

もう、前が見えませんてば。

 

走り続けていると、ようやく雨が弱まってきた。

そこまで来ると、後は自宅までもう少し。

どこかで雨宿りしようと思ったが、できる場所もなく帰ってきちゃったよ。

 

自宅に到着し、ガレージに自転車を入れ、自転車から降りた。

いや~すごい雨だった。

カバンの中の携帯電話は濡れなかったかな。

 

カバンからタオルを取り出し、顔や手足を拭いた。

やっとまともに周りが見渡せるようになった。

 

やれやれ、ちょっと人間らしくなった。

そうそう、猫トイレを買ったんだよな。

これでいつチビが来ても安心だ。

 

くくり付けた猫トイレを自転車の荷台から降ろそうとして、ぎょっとした。

なんと、大量の水がトイレの中にたまっていた。

先ほどの大雨で、あっという間に猫トイレに水がたまったらしい。

 

こんな大量の水を荷台に積んで走っていたんだ、私。

猫トイレにたまった水を捨てながら、ちょっと笑ってしまった。

なんでそんなに大量の雨水がたまったのかというと、そりゃ「浴槽型」だからですよ。

 

ちょっとした衣装ケースくらいの大きさがある巨大浴槽型猫トイレ。

チビがうんちをしてもはみ出さないように、という親心?で買った。

 

だが、こんなに水がたまるところを見ると大きすぎる気がしなくもない。

ここまで苦労して?トイレを買ってきたんだから、チビには早くこのトイレで用を足してほしいものである。

 

と思ってはいるが、まだチビは現れない。

浴槽型トイレは私の本棚に立てかけてある。

「鉱物系」の猫砂もスタンバっている。

 

もしチビがどこかのお宅に飼われて幸せになっているとしたら、この浴槽型トイレは無用の長物。

その時は、うーん、何か別の用途で使用するしかない。

 

しかし、思った。

猫のことを考え、猫を喜ばせようと思う猫好きの人がいるからこそ、ペット業界は利益を得ているわけだ。

猫トイレがやたら高額なのもそのせいだ。

 

私みたいなアホなヤツが、やっぱり猫業界のいいカモなんだな~。

でも、猫が幸せに暮らしてくれるなら、まあしょうがないや。