オレンジの花と水

ブログ初心者の日記風よみもの

受験勉強

 

先日、とある試験を受験した。

 

試験というとたいていは、「仕事上必要な資格」とか、「就職が有利になる検定」とか、そういうものを受験すると思う。

私も今までの人生では語学試験ばかり受験してきた。

海外関連の業務が多かったからだ。

 

しかし、コロナは多くの人の人生を変えた。

海外へ行く機会が激減し、私は自宅に閉じこもることが多くなった。

(いや、外出はしてましたけど、仕事でもプライベートでも海外旅行はありませんでした)

 

そして思った。

これからどうなるんだろう、自分の仕事(と人生)?

 

私に限らず、コロナ禍を機に、多くの方が来し方行く末を考えたことだろう。

仕事が減った方、増えた方、仕事の内容が変わった方などもいたかもしれない。

テレワークが出来るようになって、地方へ転居される方も多かっただろう。

 

つまり、「自分の人生をふりかえった人が多かった」ってことですよね。

コロナがもたらしたのは悪いことばかりではなかった。

 

私は、

「これから海外関連の仕事は出来なくなるかも」という危機感を抱いたわけです。

じゃあ、それ以外の分野へ転職することは自分に出来るだろうか?

 

そこで、はたと気づいたのである。

語学以外の大した資格を持っていないことに。

 

これはいかん。

何か語学以外の資格を取るか…。

 

じゃあ、何の資格がいいだろう?

持っていれば「あ、そんな資格も持ってるのね」と思ってもらえそうなヤツ。

そんなの、ある?

 

新しい資格を取得する。

それには、自分なりの条件がいくつかある。

 

  • 新たに大学や専門学校へ行く必要が無いこと。(時間と経費不要で取得できる資格がいい)
  • 受験要件が無く、誰でも受験できること(年齢とか、大学の××学部出身者限定とかの条件が無いこと)
  • 自分がある程度それに興味を持てること

 

このすべてを満たす資格…何かないかなあ?

 

書店の資格コーナーでウロウロして、色々な資格の本を立ち読みした。

全く興味が持てない資格もたくさんあった。

 

そういう資格は収入にはつながるかもしれないが、果たして自分に出来るだろうか?

興味が持てないと、資格を取る前に試験勉強が長続きしないだろうと思った。

なので却下。

 

試験日も調べた。

今から受験を申し込んで勉強し、今年中に受験できるもの。

すでに今年前半に試験が終了してしまっている資格は、残念ながら見送り。

 

こうやって、いくつもの資格をふるい落とし、「取れそうな資格」を絞った。

そして、ついでに得意の語学試験も受けることにした。

 

これが問題だった。

語学試験を含む複数の試験に申し込み、同時進行で勉強した。

だが、やはり勉強に濃淡が出てしまった。

 

語学試験は全滅。

これはかーなり大ショックだった。

だって自分は語学しか取り柄がないですからね。

敗因は「楽勝」と思っていたこと。

 

そして「語学以外の資格試験」を2つ受験し、無事に合格した。

これはよくも悪くも妙な自信を私に植え付けてしまった。

 

「語学以外」の試験にだって、勉強すれば受かるんだ!!

という、ある種の錯覚ですね…(笑)。

 

この「成功体験」が私のお調子者スピリットに火をつけた。

 

そして今年。

去年合格した「語学以外」の資格試験のうち、Aという資格がある。

今年は調子に乗って、A資格の類似ジャンルにあるBという資格を受験することにした。

 

皆さんもご存じのように、ある資格は同じジャンルの別の資格と出題範囲がかぶっていたりしますよね。

昨年、A資格を取った際に、気づいた。

Aと同ジャンルにBやCという別資格があるということに。

 

書店でBやCの参考書や過去問をパラパラめくると、おお!

Aの知識があるとBやCも解けそうだ。

(って、重複しているのはわずかですが…)。

 

試験日程を見ると、Cはまだまだ先。

Bは8月に受験できる。

よし、じゃあまずBを受けてみっか!

 

そんな感じで、テキトーに(そして無謀に無計画に)Bを受験することにしてしまったのである。

(皆さんはこんな無計画に試験を受けてはいけませんよ~)

参考書と過去問を買い、前半部分を読んでみたら内容が資格試験Aに似ていた。

これならできそうだと早合点しちゃったのである。

 

そして高い受験料を支払い、戸籍謄本も取り、写真も撮影し、とうとう受験申請をした。

もちろん、その時にはBの勉強を始めていた。

「この調子だと、うまくBも取れそうだぞ」

とずっと楽観視していた。

 

ところが。

そうは問屋が卸さなかったのである。

やはり世の中甘くない。

 

Bの参考書の中間に学習がさしかかったころ。

「は?何ですって?」

急に分からないことが激増。

なんじゃこりゃ…。

 

しかし、それでも勉強を続けた(←この時点ではまだ「合格楽勝」と思い込んでいた)。

 

参考書の残り3分の1にさしかかった。

そこには、聞いたことのないあれこれがずらりと並んでいた。

「どゆこと…?」

 

読み進めて青くなった。

「え?これってどうやって覚えるの?」

「りょ、量が膨大なんですけど」

「やっぱり専門学校とか学部で学ばないと分からんじゃないか?」

 

毎日そんな状態になってきた。

とりあえず勉強するものの、内容があまりに分からな過ぎて頭を抱える日々。

 

「う~っ!!受験料支払っちゃったよ!」

「やっぱやめればよかった!」

「去年合格したから、調子に乗り過ぎたわ!」

 

何度自分のアホさを呪ったことか。

◎万円もする受験料を支払ってしまったことを後悔した。

こんな難しかったら手も足も出ない。

 

放心状態になって夜、一人で考える。

 

「だよね…どうせ受験して不合格になるくらいだったら、最初から受験しなければいいんだ。」

 

受験料を支払ったものの、この分ではさっぱり出題内容が理解できない。

なので、当日は試験会場へ行かず、家でふて寝するという現実逃避を思いついた。

これが一番簡単だ。

この「さっぱりわからん地獄」から逃れるには、それしかない。

 

葛藤を続ける私の心の声。

 

「でもさ、◎万円も支払っちゃったじゃん!もったいないよ」

 

うんうん、そう思う。

でも「受験しません」って申し出ても、返金してくれないんだよ。

 

「んじゃダメもとで受験するしかないよ。

そしたら、少なくても『出題傾向』は分かるんだからさ」

 

出題傾向把握のために受験?

って、来年も受験するってこと?

 

それはもうやらない。

今年ダメなら、もう一生受験しないよ。

資格試験は勢いが大事だもん。

 

こんな日々が何か月も続いた。

 

そもそも、Bの勉強を始めたのは去年の11月なのである。

試験まで1年近くあれば、どうにか覚えるだろう。

そんな楽観的考えで受験を決めたのだが、勉強して気づいた。

 

いくら勉強しても、覚えるはしから忘れていくのである。

もう高校生のようなやわらか頭じゃない。

 

脳がこれほど劣化していることに気づいて愕然とする。

笑っちゃうくらい、覚えられないのだ。

う~手も足も出ない!(←やっと失敗に気づく)

 

過去に出題された問題をやってみる。

80点中16点。

もう、笑うしかない。

 

ここで2択だ。

  1. 受験をぶっちぎるか(不戦敗に甘んじるわけだ)、
  2. 不合格承知でとりあえず受験するか(受験料がもったいないからね)。

 

ここに至って、どうしてもこのB資格が取りたいわけでもない。

「受験料がもったいない」のケチ臭い執念で、とりあえず2を目指しているだけである。

 

そんな中、ネットで読んだ。

86歳のおじいさんが執念で大学院を卒業したというニュースを。

確か博士号を取ったとか、そんな内容だった。

 

ええっ?

その年齢になって学位を取る?

 

衝撃だった。

偏見だが「その年齢で学位取得して、何の役に立つ?」という思いもした。

「勉強しても忘れるので、ひたすら反復練習した」と当該おじいさんが述懐している。

 

これだ!

 

その記事が光り輝いて見えた、わけではない。が、

私のように(私はまだ80代ではないが)、勉強に苦労している人がいた、という事実に励まされた。

 

記憶力が衰えてきたら、ひたすら反復練習するしかない。

そうだ、それだ。

参考書に書いてあることはさっぱりわからんが、こうなったらひたすら何度も反芻だ。

習慣は第二の天性なりとかいうではないか!(やぶれかぶれ)

じいさん、ヒントをくれてサンキュー!!

 

そして、そこからの私はすごかった(←自画自賛)。

図書館へ行き、その分野の本をたくさん借りてきて読破した。

気になること、面白いと思ったこと、補足情報をノートに写した。

分からないことをネットで調べまくった。

 

内容が分からなくても、ひたすら反復学習。

間違えたところだけやり直し、またやり直し、全部出来るようになったらすべて最初から勉強し直す。

教科書は最初から最後まで、何度も繰り返した。

そうしているうちにだんだん内容が分かるようになり、面白く感じられるようになってきたのである。

 

模擬試験も6回、7回と同じ問題を繰り返して解く。

間違えたところはノートに書き出し、計算方法や考え方を書く。

「頻出項目」「よく間違える項目」「苦手な計算問題」等を書き出す。

高校生か?と思うくらい、地道に勉強し続けた。

 

すると、あれほど点が取れなかった過去問の点数が上がってきたのである。

最初は16点だったのだが、そのうち27点になり、40点になり。

最後には76点くらいまで上がってきた。

やれば出来るものである。

 

分かるようになると、だんだん自信がついてくる。

もう、「受験をすっぽかして家でふて寝」という選択肢は私には無かった。

80点中76点まで取れるようになってきたんだから、受験はしてみよう。

 

そう思って、8月某日。

試験会場に行った。

やはり本番の試験は難しく、「う~やっぱり分からない」と頭をかきむしる問題も多かった。

しかし、とりあえずやることはやった。

 

結果は合格。

 

分かっているけど、そしてよく言われることだけど、「記憶力が衰えたらひたすら反芻」。

これは真です。

読者の皆さんにお伝えしたいのは、それだけです。

 

合格証書を受け取って、ちょっと放心状態。

本当に消耗した。

もう、今年は何も受験しないぞ。

 

人生をちょっと変えようと思って頑張った自分に、梅サワーで乾杯いたしました。

やれやれ。