オレンジの花と水

ブログ初心者の日記風よみもの

趣味

 

ものすごくどうでもいい話で恐縮です。

(興味の無い方は読み飛ばしてください)。

 

私には趣味がない。

「これに熱中してます!」と情熱を傾けられる対象がないのだ。

 

好きなものはある。

興味関心があって、それをやってると楽しいぞというものはある(それを趣味と言うのかな?)。

でも、「これは趣味です」と胸を張って言えるほど、深みにはまっているわけでもない。

 

例えば絵画鑑賞。

 

絵は好きだが、だからと言って「毎週末は美術館めぐり」ってほどでもない。

展覧会があったら行く、画集を買って家で楽しむ、という程度。

どの程度まで深く入れ込んだら「趣味」と呼べるのか?

という線引きがイマイチ分からん。

 

私の周囲は趣味に入れ込んでいる人が多い。

歴史好きの友人は休暇が取れるとすぐに地方へ行き、お城をめぐっている。

国道写真撮影にハマっている別の友人は、全国を制覇したとか自慢げに写真を見せてくれる。

乗り鉄の別の友人は、聞いたことのない路線の写真を待ち受けにして悦に入っている。

 

趣味は〇〇なんですよね~と自己紹介で言える人がうらやましい。

趣味の集まりに所属している人は、もっとうらやましい。

 

どんな趣味でもいい。

同じ趣味を共にする友人がいる人が、ものすごくうらやましいのだ。

 

なぜ、こんなことが今になって気になるのかというと。

 

働く年齢(15歳~65歳)の多くの人々は、朝起きて出勤し、夜に帰宅する。

土日は朝寝坊し、たまっていた洗濯物を洗濯したり、家の中を掃除したり、食料品を買い出しに行ったりする。

そしてまた月曜日の朝となる。

 

そういう生活を終え一定の年齢になると、生活費は毎月政府からもらうことになる(つまり年金です)。

じゃあ、「毎日が日曜日」という生活になったら楽しいのだろうか?

 

そりゃ楽しいだろうな…。

と最近までは私も思っていた。

 

うちの親の友人知人は、70代~80代くらいのご老人たちだ。

中には孫がいて家事に子守に忙しい、と言う方もいる。

しかし、中には「毎日やることがなく、退屈で死にそう」な人も大勢いるらしい。

 

そういう「ヒマで死にそう」な方々に限って「趣味が特にない」らしい。

 

その年齢になると、働いている人はほとんどいない。

その上、その年代の男性は家事を妻任せにしている人が多い。

料理もしない、掃除もしない、洗濯もしない、買い物にも行かない。

日がな一日、寝ているかテレビを見るかくらいしかやることがないんだそうだ(うらやましいぞ)。

 

医学の発達で、いいのか悪いのか人間は死ななくなった。

そして打ち込める趣味もない。

「あーあ、今日もやることがない」となる…らしい。

 

「やることなくてヒマなので、早くあっちの世界へ行きたい」と言っている人もいるそうだ。

ぜいたくな話ですけど。

 

こんな話を親から聞かされると、趣味もないし、友人も少ない私は非常に恐怖を感じる(笑)。

退職したら、楽しいどころか孤独に陥りそうだ…。

 

無趣味が悪いと思ったことはない。

会社勤めだと自由な時間もあまり取れないし、だったら最初から無趣味でいい。

と思っていた。

 

しかし、「ヒマで死にたい」というお年寄りの話を聞くと、自分もそうなりそうでヤバい。

何とかして趣味を作らねば!(←今さら?)

 

というわけで、みなさん。

会社生活を離れたら大事なのは「趣味と友人」を持っていること、らしいですよ。

 

以前、ソニー創立者盛田昭夫氏の著書を読んだことがある。

その中にこんなエピソードがあった。

 

イギリスにソニーの子会社(または支店)を設立した盛田氏。

ある優秀なイギリス人を引き抜き(または昇進かな?すいません詳細を覚えておらず…)しようと好条件を出したのだが、断られた、とかいう話だった。

 

「こんなにいい条件を出しているのに、どうして?」

と不思議に思った盛田氏。

彼はそのイギリス人男性、Aさんの家に招かれる。

 

盛田氏はAさん宅へ行って言葉を失った。

Aさん宅に、すばらしいバラの庭園があったのだという。

 

Aさんの趣味はガーデニング、特にバラづくりだったらしい。

何年もかけ、様々な品種のバラ栽培に成功していたAさん。

ソニーが提示した好条件の仕事を断ったのは、自分が長い間丹精込めて育てたバラ庭園を転勤で手放したくないから、ということだった。

 

ううむ。

私なら好条件・好待遇なら、ぜひとも転職(または昇進)のチャンスを受けるけどな~。

 

しかし、盛田氏はその素晴らしいバラ園を見て理解したのだという。

人生には仕事よりも大事にしたいものがあるのだ、ということを。

 

うーん、それは美談だけどね。

と、若かりし頃の私は思った。

しかし、今なら「仕事より人生(もしくは趣味)の方が大切」というAさんの気持ちも分からんではない。

 

だって、退職したら会社とは縁が切れる。(いい会社であってもね)

しかし、バラ園とは死ぬまでお付き合いが出来るわけだ。

もはや趣味は人生の伴走者といっても過言ではないぞ。

 

でも、私はAさんと違い、夢中になって何かに打ち込むタイプではない。

じゃあ、「人生でやりたいこと100」でもメモっておくか。

そしたら、それを少しずつやって行けばいいんだし。

 

そう思いたち、「やりたいこと100」を76個くらいまで書いたのだが、そのノートが見当たらない。

整理整頓している間に、どうやらそのノートまで捨ててしまったようだ(←元気いっぱいのアホです)。

 

私みたいに、「趣味がない」「時間を忘れて打ち込める対象がない」という方は、退職したらどうしてるんでしょうか?

「無趣味で友達もおらず孤独で、早くあっちの世界に行きたいんだが」という生活に甘んじているんでしょうか?

 

というわけで、最近、退職してからの生活が恐ろしくてたまりません(まだとうぶん先の話だが…)。

エリザベス女王が亡くなる2日前まで仕事をしていた、と言うのを聞いてうらやましくて仕方ない。

 

趣味を見つけるか、死ぬまで仕事をさせてくれる会社を探すか。(すごい二択だな)

FIREに程遠い今の私の生活は、案外自分に合っているのかもしれないな、と思って自分をなぐさめております。