オレンジの花と水

ブログ初心者の日記風よみもの

同調圧力

 

よく、「海外に住む方が楽だ」とか聞く。

 

楽なんだろうか…?

でも、確かにそういう部分も無きにしもあらず、だと思う。

海外勤務での職場の同僚や上司を見ていると、リラックスしている人が多い気がする。

なので、そのウワサはかなり真実だろう。

 

私はあまり詳しく知らないが、たぶんどの国で生活しても気楽なんだと思う。

理由は、どこの国で仕事をしようが「日本と違って同調圧力が無い(または少ない)」から。

 

だって、現地スタッフは「文化が違う」ので、行動が理解不能でも仕方ない。

嫌な日本人同僚(または上司)がいたとしても、何年かすればそいつは帰国する。

となれば、もう天国ではないか!

日々外国語を話すのが苦でなければ、海外勤務の方が絶対に楽しい。(と個人的に思っている)。

 

もちろん、この法則は誰にでもあてはまるわけではないだろう。

駐在妻同士なんかは、マウンティングが大変だそうだし。

異文化自体が苦痛の人にとっては、絶対嫌でしょうね。

(食わず嫌いせずやってみたら、海外勤務って楽しいんですけどね…)。

 

海外旅行好き、海外勤務好きの人にとっては、たま~に帰るからいいのだ日本って。

正直、私も海外に住む方が日本の職場で働く何倍も気楽である。

なぜ日本の職場が働きづらいのか、と考えると、やはり様々な「同調圧力」なんですかね…。

 

先日、職場で同僚のTさんと話をした。

その人は海外勤務経験がゼロ。

海外での業務の話を話していたら、やっぱり言われた。

 

「海外で働く方が気を遣わなくて楽でしょ?」

 

たいていの人はこういうイメージを持っている。

日本の職場は気を遣うが、海外勤務は気を遣わないで済む。というイメージを。

 

いや、気を遣うのはどこの国へ行っても同じですよ。

人間がいる限り。

ただ、「同調圧力は薄い」かと思いますけど。

 

日本人&現地人が混じった職場であっても、同調圧力はある。

上司→部下、ってパターンのやつがね。

現地人も、一応日本人上司の顔色をうかがう。

(その度合いが日本人より薄いだけだが…)。

 

それに、海外で働いていても、やはり日本人同士の間では圧力はあるよね。

「圧力」ってほどでもないが、以前、こんなことがあった。

 

ある国で勤務していた時、上司のGさんという方がいた。

この人は海外が長いわりに、中身はコテコテの日本人だった。(そういう人もいます)

 

ある日、Gさんが「部署のメンツ全員で飲みに行こう」と言いはじめた。

 

(冗談じゃねえよ)

私はじめ、現地人を含む多くのスタッフがそう思った。

Gさんは飲み会のお金を出してくれるのだが、自分の自慢話をえんえんと2時間、3時間話すタイプ。

そんなの、絶対嫌ですよね?笑

 

で、ラッキーなことに、その日はタイミングよく?予定が入っていた。

しめしめ、これを口実に(行きたくない)飲み会を断れるぞ!

私はGさんへ申し出た。

 

「本日は予定がありますので、失礼させていただきます…」

 

するとGさんは目をむいた。

飲み会のメンバーが減る危機感のせいか?こんなことを私に言った。

 

「あ!それって協調性ないってことだよね?ね?」

 

私は面食らった。

「…」(何を言っとるんだお前)

 

Gさんへ言いたいことがたくさんあったが、ぐっとこらえた。(以下、内心の声↓)

(協調性?んなもん、私にあるわけがない!)

(私一人ぐらい抜けても大勢に影響はないでしょ)

(飲み会は業務じゃないんだから、行きたくないですよ!)

 

なぜ飲み会を欠席すると、「協調性が無い」ということになるのか分からない。

が、Gさん的にはそういう判断だったらしい。

でもさ、強制の飲み会なんてつまらないに決まってる。

(特に嫌な上司といやいや行く飲み会なんてさあ)

 

不思議なもので、「協調性が無い」と言われたら、逆に気が楽になった。

その日を皮切りにGさんとは一切飲みに行くのをやめた。

予定が無くても、だ。

 

だいたい、今まで私(と他の人たち)は我慢していたのだ。

「部下だから上司の意向に(業務外でも)従うのが当たり前」と、飲み会を強制されるのが嫌だった。

 

でも、今まで誰も上司に抵抗する人はいなかった。

飲み会を断るとGさんににらまれるとか、業務で意地悪をされるとか。

そういうことを危惧していたんだと思う。

 

「お前は協調性が無い」という烙印を押された私。

そのおかげで、無駄な?飲み会を断るのに以後は罪悪感を持たなくなった。

ありがとう、Gさん!!

 

今、振り返って考えると。

Gさんも、部下を引き連れて飲みに行くのが楽しみだったのかもしれない。

偉くなったように感じるもんね(だからいつもお金を出してくれるのだが)。

Gさんの楽しみを奪ってしまったのは、ちょっとかわいそうかな…。

 

でも、行きたくないのは行かなくてもいいよね。

今まで頑張ったから、もう卒業させてもらおう。

 

これは「同調圧力」の範疇には入らないかもしれないが、海外勤務でもこんなことがたくさんある。

やはり日本人同士で働くと、そうなってしまうのかもですね。

 

最近、ニュースで「海外で働いて大金を稼ぐ」人たちが報道されている。

あれを見ていつも思う。

 

私みたいに海外にある日本企業で働くのではなく、現地人に直接雇用される方が気持ちは楽かもしれん。

「現地人に直接雇用される」働き方の方が、Tさんが想像する「同調圧力が薄い」職場に近いと思う。

 

ところで、逆パターンをネットで最近見かけた。

日本で働く欧米人からすると、日本は天国のようらしい。

理由は、「欧米と違って同調圧力が無いから」。

 

何ですって?

それを聞いてちょっとビックリ。

「日本」という場所、または「日本人同士」の職場に、同調圧力があるのではないらしい。

 

ふーん…。

欧米人同士で働くと、やはり同調圧力があるわけかい。

ってことは、「同調圧力」って同じ国籍の人同士の間で起きる現象ってことか…。

 

日本に住む欧米人は、私が海外勤務で感じる自由さを感じているのかもですね。

なーるほど。

そこで思い出したことがある。

 

インドネシアにいた時。

赴任したばかりの時は「楽しい、面白い、優しいインドネシア人たち」と思っていた。

(これは多分どの国へ行っても同じですよね)

 

しかし、住んで何年も経つと、インドネシア人たちも気を許すのか?私にいろいろ言ってくる。

「○○さんに何か言われる」

「お局にいじめられた」

的なことだ。

 

そういう人間関係のいざこざが見えるようになって、私はやっと気づいた。

うーむ、インドネシア人同士なら同調圧力があるわけだな…と。

 

インドネシア人は、ちょっと日本人に似たところがある(気を遣うとかね)。

だから、集団の中での同調圧力も結構きつそうだった。

やっぱり、「同調圧力が無い」ところなんて多分ないんだろうなあ。

 

あーあ、でもやっぱり海外で働きたいなあ。

非日本人に直接雇用してもらうのが一番いいのだが、ワーホリとか短期間ではなく長期がいいなあ。

 

私の友人はオーストラリア人の奥様と結婚し、今では現地に家を買って生活している。

ちょっとうらやましい。

国際結婚夫婦の間も、違う文化だと「まあ違う文化だから仕方ない」とあきらめがつくんだろうか?

まあ、同調圧力って「相手も自分と同じ考えのはず」という過剰な期待感から生まれるものなんでしょうね。

 

一番楽しいのは、やはり強制じゃない飲み会で、気の置けない人と過ごす時間ですよね。

よくよく考えてみれば、面倒くさい私と仲良くしてくれる友人たちは、私に強制をしない人達ばかりだ。

「今日は都合が悪い」

と断っても、次回また飲みに誘ってくれる。(いい人たちだ)

 

昨今、「多様性」とかいうワードが日本社会に流行している。

「社会には多様な考えや背景を持つ人がいる」という理解が進めば、同調圧力も減るのかもですね。

そうなることを期待しつつ、自分を守るためには「協調性が無い」ってことにしておこう。

なんて最近は思っている。