ようやくブログを書くために、パソコンの前に座っております。
やれやれ。
金曜日は疲労困憊で、「明日は俳句教室に行けるのかしら」と思った。
が、何とか起床して行ったのだ、俳句教室に。
以前の記事にも書いた通り、私の課に退職者&休職者が出たため、私はワンオペに陥った。
さらに悪いことに、所属部にコロナ陽性者が数名発生してしまった。
感染者に罪はないが、年度末の今、ですか…。
コロナの猛威も収まりつつ、マスクをはずす云々と世の中が言っている矢先に…。
陽性と判断されてしまうと、10日間くらいは出勤できないわけですよ。
ただの風邪と違う。
ワンオペで必死に仕事を回す私に、
「皆で乗り切ろう」
と言っていた上司。
だが、ヤツ自身が感染し、10日間ほど休みになった。
イチ抜けかい…。
もう、笑うしかない。
笑っている場合ではないが、笑うしかない。
すでに心も体も死んでいるが、ゾンビ状態で仕事を続けている。
そんな中で迎えた週末。
寝たくないわけがない。
が、もう俳句教室へお金を払ってしまったのである(ね、これがサボらないコツですよ)。
なので、頑張ってベッドから這い出して、俳句教室へ行った。
授業が始まった。
前月、先生に我々受講生が送った句。
先生がそれらを取りまとめ、エクセルの表にして配布。
そこに「特選」「秀逸」「並選」を記入する。
今月の兼題、「花ぐもり」。
春の季語だ。
桜の時期、空が曇ることがある。
そんなアンニュイなニュアンスを持った季語である。
他の受講生が作った作品を読みつつ、ちょっと思う。
(あ~仕事と全然違う頭を使うのって、いいわあ~。)
なんか、毎日ギスギス?した生活を送っているせいか、しばし詩の世界に遊ぶと気分転換になる。
来る前は「もう少し寝たい」と思っていたが、やはり参加してみると楽しい。
私は俳句とか詩が好きなのかもなあ。
今日は、先生が主宰している句誌が配布された。
パラパラめくってみる。
作品がそこに掲載されている人は、もちろん先生主宰の俳句の結社に参加している方々だ。
ところで、俳句の「結社」とは何だろう。
先生によれば、名前はおどろおどろしいが、単なる同好会のようなものなのだそうだ。
興味があれば、参加お待ちしています、とのことだった。
もちろん強制ではない。
俳句の結社。
ふーん。
面白そうだが、これに入ってしまうと作品を作るのは必須じゃないか!(そりゃそうだ)。
句誌の巻末にある「秀逸句」。
先生が「素晴らしい」と思った句を選び、掲載してある(もちろん先生自身の作品は除いて、だ)。
俳句は、紙と鉛筆があれば、すぐに出来る趣味だ。
なので、高齢になろうが体が不自由になろうが、続けている方は多い。
だから高齢者が趣味にしているイメージなんですかね。
句誌に、良い作品をいくつも発見した。
うーむ。
何十年もやっていると、ここまで上手になるのか…。
やはりサボってはいけない。
で、今日の授業だ。
今日から生徒の作品に加え、プロの?作家さんの句も勉強することになった。
いいですねえ。
ピーマンを切って中を明るくしてあげた
じゃんけんで負けて蛍に生まれたの
ううむ…。(うなり過ぎ)
こういう句もあるのか。
ピーマンの句は明るくていい。
中に入っているピーマンの種も、部屋の中が明るくなってさぞかし嬉しいだろう。
じゃんけんで…の句は、なんとなく薄幸そうな感じが分からんでもない。
じゃんけんで負けたから、命の短い蛍に生まれてしまった。
ってことなんだろうか。
じゃんけんに勝った人は、トラにでも生まれ変わったのだろうか。
仏教的な余韻も感じさせる。
さて、我々生徒の句だ。
今回はテーマが春なので、私にとって作句は実は楽勝気味?だった(ウソつけ)。
生みの苦しみは味わったが、使ってみたい季語がたくさんあって楽しかった。
いつものように、他の人の作品を選ぶ。
ポイントは「好きな句を選ぶ」ことだ。
前回もそうだったが、ウクライナの戦火を詠んだ句。
今回はトルコの地震を詠んだ句があった。
自分の生活圏で見る外国人の人を詠んだ句もあったし。
俳句の世界にも押し寄せるグローバル化の波。
今日、初めて知ったこと。
中七(五七五の真ん中の7文字)は、可能な限り7音に収めるべし。
ということだ。
上五(最初の5文字のことね)、座五(下五、俳句の最後の5文字のこと)は、6文字でもまあ許される。
しかし、
中七がきっちり7文字だと、リズムが整って俳句がきりりと締まるのだそうだ。
知りませんでした。
じゃんけんで 負けて蛍に 生まれたの
「じゃんけんで」上五
「まけてほたるに」中七
「うまれたの」座五
中七は「まけてほたるに」と7音になっている。
これが6音とか8音だと座りが悪くなる、ということらしい。
ふうん。
でも私はまだビギナーなので、破調だとか8音だとか、そういう高度な技は出来ません。
なので、まずは地道に五七五をマスターしようと思っている。
選句の時間が終わった。
自分の作品が、他の方に評価してもらえるか、ちょっとドキドキの時間だ。
結果。
なんとなんとなんと!
自分が4句作ったうち、4句とも誰かが「いいね!」と選んでくれたのだ!
うれし~~~~~!!
残業の疲れも吹き飛びます。
なんて大げさですけど(もう、そんな簡単に残業の疲れは吹き飛ばなくなってきた)。
最近、鬼のように残業が立て込んでいる。
だからなのか、ついに30代の同僚も、
「年だから、疲労がたまる」
と言いはじめた。
30代で疲労がたまるなら、私なんてもうとっくの昔に死…(いや、もう言うのをやめよう)。
と、ひととき仕事のことを忘れられた、俳句教室でした。
高額な教材や材料を買う必要もなく。
紙と鉛筆だけで出来る趣味、というだけあって、他の趣味に比べると金銭的にも楽である。
負担が少なくて、ありがたい。
教室開催も1か月に1度。
少ないなと思ったが、頻度も案外これくらいでいいのかもしれん。
だって、そんなに作品を作れないもん。
次回の授業は4月。
次のお題は「こいのぼり」。
一句も出来ていない。
こいのぼりにまつわる思い出が皆無なんである。
本日は、各生徒さんが「こいのぼり」の句を先生に提出していた。
それを見ながら、私は内心(ヤバい…一句も作ってないよ)と思った。
どうやら、提出していないのは私だけらしい。
先生も、「郵便で提出してくれればいいですよ」と言ってくれる。
だが、一句も思いつかない。
本当に思いつかないんですよ。
ひ~~~。
自分の好きな季語だけで作品を作っていればいい、というわけではない。
「俳句教室」なので、苦手な季語でも作品を作らにゃいかんのだ。
苦手な季語なので、作句を先延ばしにし過ぎた。
あ~ヤバいよヤバいよ。
というわけで、帰宅してから歳時記と首っ引きで、慌てて作品を作っている。
なんとか月曜日には郵便を出さないと、締め切りまでに先生宅に提出出来ない。
やはり、生みの苦しみとは縁を切れないらしい。
ところで、オンライン句会にすれば、海外からも参加できるんですけどね。
病院入院中でも、台風で外出できなくても、開催できるじゃん。
いや、句会に参加するより先に、句を作らないとどうしようもない。
分かっちゃいるけど、出来ないのよ、こいのぼりの句が!!
というわけで、何とか週末中には4句作って投稿するのみ。
これで日曜日はつぶれるのである。
だったら、平日に作っておけよ…と反省しているところであります。